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Your side
「じゃあ、一ノ瀬さん、教室行こうか」
「は、はい」
担任の先生に促されて立ち上がる。
するとお母さんも一緒に立ち上がって
「よろしくお願いします」
と、頭を下げた。
そして、先生の後ろをついて行きながら、応接室を出る。
出る時に見たお母さんの顔は、心配気だった。
ちょっとやめてよ……１番不安で心配で緊張してるの、私なんだから……
力が入りすぎている肩をほぐすために、私は大きく息を吸った。
私の緊張が伝わったのか、少し前を歩いていた先生が、私と歩幅を合わす。
「そういえば、一ノ瀬さんの席、１番後ろだからね」
「え、ほんとですか」
か弱い声になってしまったけれど、一言に感謝の気持ちを込めた。
「うん、本当だよ」
「ありがとうございます、嬉しいです」
一ノ瀬、だから、席はほとんど最前列だった。
今日初めてであったけれど、良い先生だな、と思う。
先生と軽く会話をしていたら、３−３、というプレートが目に入る。
いよいよだ……
帰還してきた緊張。
「じゃあ、俺が合図したら入ってきてね。大丈夫」
先生が、私の肩を軽くたたいて、教室のドアを開ける。
すると、これからクラスメイトになるみんなが、一斉に席に着いた。
……大丈夫。
先生の自己紹介なんて、頭に全く入っていない。
やばい、緊張……
そう思ったときに、「転校生紹介するなー」という声。
先生と目が合う。
私は３−３の教室に、１歩踏み込んだ。
よし……左右の手足、一緒になってない。
そして、黒板の前に先生と並ぶ。
「一ノ瀬さんです。自己紹介してもらってもいい？」
応接室で確認した流れ。
小さく深呼吸して
「一ノ瀬A、です。愛知から来ました」
小さい声になってしまったけれど、みんな拍手してくれた。
「ありがとう」先生はその言葉に続けて、「席は花巻の隣な」そう言った。
そして、教室の後ろに目をやる。
やった、窓際。
私は、さっきよりも落ち着いた足取りで自分の席に向かう。
隣の席には
ピンクがかった髪の男の子。
確か……花巻くん。
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黒瀬(プロフ) - みおせさん» 貴大くんいいですよねぇ。めちゃんこ忙しすぎて、なっかなか更新できんのですが、頑張ります！ありがとうございます。 (2023年3月25日 15時) (
レス) id: 59e036be23 (このIDを非表示/違反報告)
みおせ(プロフ) - 初めましてコメント失礼します！マッキーメインの話を探していたのでとっても嬉しいです！先のお話も楽しみにしています！ (2023年3月24日 4時) (レス) id: 50719844cf (このIDを非表示/違反報告)
ひーな(プロフ) - 黒瀬さん» あら、ご苦労なこった。作品も応援してるね！ (2022年12月2日 19時) (レス) id: e6a88033a9 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - ひーなさん» あざす！次は英検やわ笑笑 (2022年12月2日 19時) (レス) id: d01723e5ca (このIDを非表示/違反報告)
ひーな(プロフ) - 花巻………！好き…。勉強頑張れぃ (2022年12月1日 18時) (レス) id: e6a88033a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬 | 作成日時：2022年10月8日 17時
