足音４３ ページ44
A
『ねえ、フジ君。真っ暗だけど大丈夫？』
フ「うん。一応全部頭に入れてるから。」
『そっか。』
フ「倉庫は俺、何も手つけてないんだ。だから可能性はあるよ。」
『そうだね、早く探して早く戻ろう。』
フ「うん、あ。ここだよ。この部屋。」
フジ君がそう言ってポケットから鍵を取り出して開ける。
フ「はい、開いた。足元危ないから気をつけてね。」
『うん、ありがとう。』
少し暗くてなんだか嫌な感じ。
フ「Aちゃんは手前を探してくれる？奥は俺がするから。」
『分かった。』
周りは段ボールと本棚ばっかり。
手始めに本を一つとってみるとほこりを被っていて長くは触りたくなかった。
『どうしてここには入らなかったの？結構この施設についての本が有るみたいだけど。』
フ「あー・・・なんていうのかな・・・。あまりにも他の場所に比べて暗いし汚かったから恥ずかしい話怖くなっちゃって・・・・。」
『そっか、こんだけ暗くてほこりだらけだったら私も嫌だし、恥ずかしがることないよ。』
フ「そうかなー・・・。」
『フジ君、あの注射に入っていた液体、本当に危ないものは入れてなかったの？』
フ「う、うん・・・。体に害はないはずだけど・・・。あ、でも・・・前ヒラから取り上げた薬品は戸棚に置きっぱなしだったかも・・・。」
『ヒラ君から取り上げた薬品・・・？もしかしてこの前先生が騒いでた・・・』
フ「いや、あれじゃないよ。」
『そうなんだ・・・。もしあれだったらあの程度じゃすまないか・・・。』
フ「そうだろうね・・・・。確実に一発だったよ。」
そんな風に話していると外からドタバタ音が聞こえる。
『だ、れ・・・？』
フ「分からない。とりあえず、俺の後ろに隠れて。」
フジ君の背後に隠れて私は足音が近づいてくるのを感じていた。
桃「A！」
『桃・・・？』
桃「よ、かった・・。まだ来てないみたい・・・。早く、この施設から出るよ！！じゃないと・・・牛「桃、そんなに急いでどうしたんだ？」あ、、、あ、、、」
桃の後ろから急にうっしーが現れて桃がその場に座り込んでしまった。
『うっしー？キヨ達といたんじゃ・・・。桃もどうしてここに？』
私がそう言えば桃ははっとしたかのように、私の元まで来て私の腕を引っ張る。
桃「・・・遅かった・・・。いい？私が合図したらこのまま走り続けてねフジくん、頼むわよ。」
桃は小さい声で私とフジ君そう告げ、私から離れてうっしーの方を向いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキー実況者
フジ
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sakou(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！ (2018年10月29日 22時) (
レス) id: 1424655df7 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎きらら(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2018年10月28日 19時) (レス) id: 3f08370610 (このIDを非表示/違反報告)
白米。 - いえいえ！こちらこそです！ (2018年10月23日 23時) (レス) id: ee2044b0bf (このIDを非表示/違反報告)
sakou(プロフ) - いつもコメント、ありがとうございます！続きも頑張ります！ (2018年10月23日 0時) (レス) id: 1424655df7 (このIDを非表示/違反報告)
白米。 - 知らない間にめっちゃ更新されてて嬉しいです！(((o(-。-*)o))) (2018年10月22日 17時) (レス) id: ee2044b0bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくさく | 作成日時：2018年8月22日 0時
