悪夢ー桃編ー３５ ページ36
(桃)
・・・あれ、私のじゃん。
・・・・・・なーんだ、私の人生なんて面白くないのに。
って、私は何してるんだろう。
フェンス越しにグラウンドを眺めてる。
あ、そっか。
ここは、A達の中学校だ。
中学生の頃はいつものこの場所で、この時間にあの人が出て来る。
ほら、来た。
キ「A−！ドリンク、サンキュー！！」
『ううん、いつもキヨも私に部活中差し入れくれるしね。』
キ「そっかー！」
桃「・・・邪魔だなー。」
つい、声が出ちゃった・・・。
でもいっつも邪魔だった。
一目ぼれして、放課後には真っ先にここに来てた。
けど、けど。
私が惚れた時にはもう隣にあいつがいた。
写真に収めようとしてもあいつが映って台無しになる。
はあー・・・ホントに邪魔。
「あ、桃さんじゃね？！」
「マジだ・・・！あそこの中学校からここまでってそれなりに遠いよな？！」
「ここ最近毎日来てるよなー！もしかして俺を見に来たり？！」
「バカかお前。目線をよく見ろ。先にはうちの学校一のモテ男、清川がいるだろうが。」
「・・・・よし、練習に戻ろ。」
「そうだな。」
聞こえてたっつーの。
本当に勘違いしないでほしかった。
私がいっつも見ていたのは、Aの方だ。
キ「はあー、ホント目を覚ませよ。Aはお前のこと一ミリも思ってないよ。」
桃「そんなことない。Aは私の事を親友だって思ってくれてる。」
キ「それはお前の思い込みだろ？」
桃「そうかもしれない。でも、私はそれでもいいの。Aが私をどう思っていたっていい。邪魔なあんたを殺せれば。」
きっと、こいつを殺せば私はここから脱出できる。
だって私の悪夢の原因はこいつだし。
桃「ここで殺したら、次は現実世界で殺さなきゃ。・・・またね、キヨ。」
私はそう言って、キヨの頭にめがけてガラスを突き刺した。
刺した感覚はなかったけど、キヨの姿は消えた。
・・・あれ。
私の頭についていたものが自然と落ちた。
これって、自然にとれるんだ。
ま、いいや。私はクリアしたってことだもんね。
はやく、出よう。
桃「あ、A！先に出てたんだね！」
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ラッキー実況者
フジ
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sakou(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！ (2018年10月29日 22時) (
レス) id: 1424655df7 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎きらら(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2018年10月28日 19時) (レス) id: 3f08370610 (このIDを非表示/違反報告)
白米。 - いえいえ！こちらこそです！ (2018年10月23日 23時) (レス) id: ee2044b0bf (このIDを非表示/違反報告)
sakou(プロフ) - いつもコメント、ありがとうございます！続きも頑張ります！ (2018年10月23日 0時) (レス) id: 1424655df7 (このIDを非表示/違反報告)
白米。 - 知らない間にめっちゃ更新されてて嬉しいです！(((o(-。-*)o))) (2018年10月22日 17時) (レス) id: ee2044b0bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくさく | 作成日時：2018年8月22日 0時
