嫌われた１８ ページ19
A少し昔
「・・・別に。」
キ「別にって・・・女を泣かせるのはどうかと思うべ。」
「清川に関係ないだろ！！」
キ「いや、関係あるだろ。末永は・・・クラスメイトだし。」
清川君は・・・私の事を知っていてくれたんだ・・・。
いつも私は遠くからしか見れなくて、名前・・・いや、存在すら知らないと思ってた。
「だから何だよ。まじうぜえ。」
それだけ言って戻っていった。
キ「大丈夫か？末永。」
『あ、うん。ありがとう。清川君・・・。』
キ「おう。」
そう言って戻っていく清川君はの背中を見つめていた。
あの時はこれだけの会話で終わった。
清川君に苗字を呼ばれるなんて一生分の運を使い果たしたな、なんて思いながら。
けど。
その日たまたま裏庭を通って教室に戻っていたら、誰かの声が聞こえた。
ちょっとした好奇心でその声が聞こえる方へと向かっていったらそこには清川君がいた。
初めて見た、清川君の泣いている所。
私は咄嗟に隠れてしまった。
盗み聞きなんてたちの悪いことしたくなかったけど、清川君に声をかける勇気はなかった。
キ「・・・ごめん、ごめん・・・！ごめんな・・・！」
ずっとごめん、と何かに謝っている清川君。
キ「俺が、悪いんだよなぁ・・・。もう、やめてえ・・・。」
当時は何を言っているのか分からなかったが、今となればヒラ君の事だったのかもしれない。
キ「そう、思ってるはずなんだけどな・・・どうして、心臓がいたくなんだよ。嫌いだって・・・思ってるはずなのに・・・！！俺は、強くないから・・・。」
何故かその時の清川君はまるで私を見ているかのようだった。
私も、清川君が好きだって思ってるはずなんだよ。
私も心臓がいたくなるよ。
『・・・私も・・・強くないよ。』
勝手に口から出た言葉。
清川君は、はっとして周りを見渡している。
キ「この声・・末永？」
『う、ん・・。ごめん、盗み聞きしちゃって・・・。』
キ「いや、悪かったな。俺、戻るわ・・・。」
そう言った清川君は、あの時私を助けてくれた時の背中と違ってすこし、小さく見えた。
清川君の腕を掴んだ。
キ「え、なに・・・？」
『清川君は、強くないよ。なのに、いつも強そうに振舞ってる。だから、皆も誤解しちゃうんじゃないかな。』
言っちゃった・・・！
私が言える事じゃないのに！！
キ「・・・末永、俺を知らないくせに余計なこと言うな。」
私、末永Aは清川君に嫌われてしまったかもしれません。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキー実況者
フジ
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sakou(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！ (2018年10月29日 22時) (
レス) id: 1424655df7 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎きらら(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2018年10月28日 19時) (レス) id: 3f08370610 (このIDを非表示/違反報告)
白米。 - いえいえ！こちらこそです！ (2018年10月23日 23時) (レス) id: ee2044b0bf (このIDを非表示/違反報告)
sakou(プロフ) - いつもコメント、ありがとうございます！続きも頑張ります！ (2018年10月23日 0時) (レス) id: 1424655df7 (このIDを非表示/違反報告)
白米。 - 知らない間にめっちゃ更新されてて嬉しいです！(((o(-。-*)o))) (2018年10月22日 17時) (レス) id: ee2044b0bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくさく | 作成日時：2018年8月22日 0時
