少し昔のお話１７ ページ18
A少し昔
私は人の意見に流されやすい。
強い言葉で早口で言い返されたらもう言い返す気力すらもなくなってしまうほどに。
私は同じクラスの清川君が好きだった。
清川君はスポーツも出来て、頭も良くて、身長も高く、顔もかっこいい。
まるでドラマの王子様みたいな人。
女子のほとんどが好きだったんじゃないかな。
好き、とまではいかなくても多少は気になってたと思う。
男子とも女子とも仲良く話せててすごいなって思ってた。
でも、やっぱりあんまりよく思ってない人もいた。
そんな清川君との接点なんて何もなくて困ってた時に、隣のクラスの男子から呼び出された。
『えっと・・・何かな？』
「あの、その！俺、前々から末永さんの事可愛いなんて思ってて・・・。良かったら俺と付き合ってくれませんか！」
初めての告白。
けど、私はこの人の事をうまく知らない。
知らないのに、付き合うのも失礼かと思って断った。
そしたら理由を凄く聞かれて、正直に清川君が好きなのって言った。
清川君の事好きな女子は多いいし、別に好きだってばれても恥ずかしくない。
「清川のどこがいいのさ！！」
そう言われた。
『・・えと・・・スポーツ出来るとことか？』
「そんなの俺だって出来るよ。」
『んー・・・皆と仲がいい所・・・？』
「そんなのいい所とは言えないでしょ。」
どうして私が責められてるの・・・？
もう、どうにでもなれ！
『清川君は、・・・私にないものがあるから。』
「どこが。」
『なんていうのかな・・・とにかく、全部なんだよ。』
「・・・はあ、本当に何言ってるかわかんない。」
『私だって分かんないよ。。。きっと、人を好きになるのに理由なんてないと思うけど・・。』
「それは末永さんの意見だよね。」
そうか、これは私の意見に過ぎない。
他のみんなは清川君が好きな理由ってあるのかな。
・・あれ、もしかして私ってまたみんなの意見に流されて清川君が好きって思ってたのかな・・。
・・・あはは、これだけは流されないって思ってたのに・・・いつの間にか流されてたんだ。
情けないなー、自分・・・。
あ、だめ・・涙がこぼれてきた・・・。
「ねえ、末永さん。もう一度考えて見れば？自分の意見をもう一度見直して。」
やめて、これは私の意見じゃないの・・・。
もう、やめて・・・・
キ「・・・あれ、何してんの。」
はっきり後ろから聞こえた、あの人の声。
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ラッキー実況者
フジ
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sakou(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！ (2018年10月29日 22時) (
レス) id: 1424655df7 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎きらら(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2018年10月28日 19時) (レス) id: 3f08370610 (このIDを非表示/違反報告)
白米。 - いえいえ！こちらこそです！ (2018年10月23日 23時) (レス) id: ee2044b0bf (このIDを非表示/違反報告)
sakou(プロフ) - いつもコメント、ありがとうございます！続きも頑張ります！ (2018年10月23日 0時) (レス) id: 1424655df7 (このIDを非表示/違反報告)
白米。 - 知らない間にめっちゃ更新されてて嬉しいです！(((o(-。-*)o))) (2018年10月22日 17時) (レス) id: ee2044b0bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくさく | 作成日時：2018年8月22日 0時
