処刑者１３ ページ14
A
私がそう言うと皆が黙る。
だって、皆生きてここを出たいでしょ？
『・・・ヒラ君、ごめんね。』
処刑って痛いのかな。
それとも一発で終わるものなのかな・・・。
すぐ、終わる奴が良いなぁ。
壁の文字がまた変わる。
『・・・・・末永Aでいいか。・・・・・・はヒ「待って。」
ヒラ君が私の声を遮って、言う。
ヒ「待ってよ。二人とも処刑してよ。」
『え、だから・・・・さっき・・・・。』
ヒ「嫌。俺がどれだけ辛い思いをしてきたかわかる？だったら二人ともされるべきでしょ。」
ヒラ君は壁の向こうに話しかける。
また文字が浮かんだ。
残り、一分。
『・・・ヒラ君、お願い！とりあえず私がされなきゃ、ヒラ君もされちゃうんだよ？！』
ヒ「分かってるよ。だからさ、処刑者は俺。」
ヒラ君が私を退けて壁に触る。
ヒ「これが、最後の選択となる。・・・・うん、おっけーおっけー。」
『自分で何してるかわかってるの？！ヒ「分かってるよ！！でも、でもさぁ・・・・・。」
ヒ「そんな潔く処刑されにいかれたらさぁ・・・俺が悪いみたいじゃんかぁ・・・・！」
さっきまでのヒラ君とは変わって泣いている、ヒラ君。
『・・・・ヒラ、く・・・・』
文字の場所から扉が開く。
ヒ「・・・・いい奴になれよ。」
いや、待っていかないで・・・。
『だめ、行かせられない。』
ヒラ君の腕を掴んで後ろに思いっきり投げた・・・はず。
ヒ「ありがと、キヨ。じゃ、またねー！」
ヒラ君が部屋に入ると扉は固く閉ざされてしまった。
何が起こったのか分からない。
後ろを見ればキヨが私の腕を掴んでいた。
キヨが私を止めた・・・・？
キ「・・・ちっ。」
それだけ言うと腕を離した。
うそ、やだ・・・・。
『ヒラ君！ヒラ君！噓、出てきて！なんで・・・・なんで・・・・私を止めたの？！！』
キ「ぎゃあぎゃあわめくなよ。うるせえな。」
初めてキヨにちゃんとした怒りを感じた。
『・・・なんでそんなに平気そうなの？』
キ「平気そうって・・・仕方ねえだろ。もう変えられねえんだ。」
『キヨが私を止めなければ・・・・！』
桃「A！も、やめよう？今キヨを責めてもどうにもならないよ・・・・。」
桃・・・・・。
『そ、うだね・・・。ご、めん・・・・。』
ビーーーーーーー！
大きな音が響き渡った。
天井からは椅子に縛られたヒラ君が下りてきた。
『ヒ、ヒラ君？！』
近づくと透明なガラスで覆われていて触れなかった。
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ラッキー実況者
フジ
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sakou(プロフ) - ありがとうございます！嬉しいです！ (2018年10月29日 22時) (
レス) id: 1424655df7 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎きらら(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2018年10月28日 19時) (レス) id: 3f08370610 (このIDを非表示/違反報告)
白米。 - いえいえ！こちらこそです！ (2018年10月23日 23時) (レス) id: ee2044b0bf (このIDを非表示/違反報告)
sakou(プロフ) - いつもコメント、ありがとうございます！続きも頑張ります！ (2018年10月23日 0時) (レス) id: 1424655df7 (このIDを非表示/違反報告)
白米。 - 知らない間にめっちゃ更新されてて嬉しいです！(((o(-。-*)o))) (2018年10月22日 17時) (レス) id: ee2044b0bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくさく | 作成日時：2018年8月22日 0時
