幻の隊士3 ページ17
やはり、いつかは鬼になるのだろう。鬼の血が入ってから、食べ物の好みが変わった。肉や魚を以前より好むようになり、あんなにも好きだったお米が美味しいと感じられなくなった。最近は、日の光を浴びると肌が灼けるように痛むようになり、日中の外出は番傘を手放せなくなった。
そして「人」であった頃と比較し、身体能力が強化され、傷の治りや体力の回復が格段に速くなった。更には同族の嫌悪のためか鬼の気配にも敏感に反応するようになった。
夜な夜な鬼の気配を探し頚を斬り、倒した鬼から血液を採取し茶々丸に託す。唯一の誇りとして隊服を纏う。そこではかつての仲間であった鬼殺隊と遭遇することも多く、私は、半鬼と悟られぬように顔を隠した。
変わっていく自分の体に戸惑いつつ、体調を調べるために月に一度は珠世様の元を訪れる。
「Aさんの体質も変わっていますね。これだけゆっくりと鬼化する人間は初めてです」
その後、珠世様は最近出会った珍しい鬼の少女の話を聞かせてくれた。その少女は鬼になって二年間、眠り続け、未だに人を喰ったことがないそうだ。更には、少女の兄は鬼殺隊だというのだ。
「様々な体質の鬼が出てきているという現実が、鬼舞辻無惨の支配力が衰えてきた証かもしれません」
妹とはいえ、鬼を連れた鬼殺隊など聞いたこともない。恐らくその事実が露呈したら妹は即刻斬首、隊士自身も隊律違反で間違いなく除籍となるだろう。兄妹の今後を憂うとともに、私と杏寿郎も、もう二度と出会ってはいけないのだと悟った。杏寿郎と初めて体を重ねた日を思い出す。あの日、貴方と結ばれて良かった。きっと二度と触れることのない温もりは、私を孤独から救い、そして少しだけ苦しめた。
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 夢主じゃ、童磨殿には敵いませんからね…😣しばらく地味な展開になりそうです😢 (2021年12月8日 7時) (
レス) @page12 id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - え⁉️😱夢主ちゃん⁉️よもやーーーッ (2021年12月7日 23時) (レス) @page12 id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年10月18日 1時
