炎柱・煉獄杏寿郎 ページ2
冨岡様との任務を終え帰宅する。お互いの任務の前に、あんな事があったため少し顔を会わせるのは恥ずかしい。
下弦・弐との戦いの後の杏寿郎は大きな怪我を負っていて痛々しい。だが、その痛々しさを吹き飛ばすかのような清々しい笑顔で杏寿郎は私を出迎えた。
「ただいま！」
「お帰り！任務、ご苦労だったな！大事ないか？」
「杏寿郎こそ。大怪我じゃない」
昔から変わらない二人の笑顔を交わした後、沈黙が続く。杏寿郎とは未だ任務に同行したことはなかったが、帰還した杏寿郎の姿を見れば、どういう戦いをしてきたかは分かる。あんなに強いのにいつも傷だらけ。恐らく、他の隊士を庇って傷を負うのだろう。昨日の冨岡様もそうだった。柱は矢面に立ち、自らの命をも他人のために危険に晒す。そして部下の不手際の責任も負う。柱になれば難しい任務も集中するだろう…。瑠火様との約束を果たし杏寿郎が炎柱になることは喜ばしいのだが、その責務を一人で抱え込みすぎないか心配だ。
その気持ちを飲み込んで、少し改まり
「炎柱就任、おめでとうございます。煉獄杏寿郎様」
と口にし、杏寿郎の前に膝まづいた。
「A！そんなに畏まらなくていい！いつものように…」
と言いかけて杏寿郎が止まる。
「いつものようにではないな。A、俺は…」
その言葉を遮るように、今度は私からその整った唇に触れるだけの口づけをし、抱きついた。
今日はゆっくり休んで、明日は杏寿郎の柱就任のお祝いをしよう。
＊＊＊
「此処にあるサツマイモ全部下さいっ！」
朝からAと千寿郎は連れ立って街に買い物へ出る。
「Aさんは俺の産まれた時から、
「やだ、千寿郎。まだ早いよ…。それより今夜は蜜璃ちゃんも誘おう！」
Aは頬を赤らめ、嬉しそうに答える。
その日の夕飯はサツマイモご飯、サツマイモの味噌汁、サツマイモの天婦羅などなど。とにかくサツマイモづくしの献立となり、屋敷に杏寿郎の「ワッショイ！」が何度も響き渡った。
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 夢主じゃ、童磨殿には敵いませんからね…😣しばらく地味な展開になりそうです😢 (2021年12月8日 7時) (
レス) @page12 id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - え⁉️😱夢主ちゃん⁉️よもやーーーッ (2021年12月7日 23時) (レス) @page12 id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年10月18日 1時
