初任務 ページ36
零巻の内容含みます。
＊＊＊
数日後――。
「カアカア、杏寿��。北西ノ山ヘ迎エ！鬼殺隊、鬼ノ情報アリ！増援要請、増援要請！」
杏寿��の元に漆黒の翼を広げ鎹鴉の要が現れる。初めての任務だ。
――父上に報告を…
杏寿��は、ちょうど任務から帰宅した槇寿��に声をかける。
「父上！」
苛立った表情で槇寿��が振り向く。
「お前も千寿��もたいした才能はない。くだらん夢を見るな。炎柱は俺の代で終わりだ。お前は炎柱になれない」
冷たく言い放ち、自室へ籠る。洗濯物を干しながらそのやり取りを見守っていた
Aは、杏寿��の表情が一瞬曇るのを見逃さなかった。そして、変わらぬ笑顔で稽古中の千寿��に励ましの声をかける杏寿��に願う。
――杏寿��、自分の気持ちを一人でしまい込まないで…。
Aが要を呼び寄せる。
「はじめまして！要くん！私はAです、よろしくね！」
「杏寿��ノ嫁カ？」
その言葉にAは赤面し、両手を大きく振りなら否定する。
「違うの！私は居候で、いつも此処にいるから要くんとこれから会うことも多いかなと思って…。杏寿��をよろしくね」
「了解シタ」
千寿��と一頻り、会話をした杏寿��がAの元へ駆け寄る。
「ちょっといいか？」
杏寿��の声が、いつもより落ち着いている。
「最終選別の時に思ったんだ。父上が、俺たちに冷たくなったのは『死なせたくないから』でないかと。先程も、才能が無いと言われてしまった。だが、俺は人の為になりたいと願い、努力する心映えに才能の有無は関係ないと思う」
毎日、血の滲むような稽古を積んでも、それを父親に否定された杏寿��に、Aは何と返して良いか分からない。その心中を察したかのように
「A！留守の間、家の事や千寿��の稽古の相手を頼む。」
と杏寿��がいつもの明るい声を出す。Aにとっては、その明るさが逆に切ない。
「絶対に帰ってきてね」
「ああ、きっとな」
Aは祈るような気持ちで杏寿��に切り火をし、送り出した。
初めての任務へ向かう緊張の中、要が杏寿郎の周りをクルクル飛びながら
「杏寿郎ハAヲ嫁ニシナイノカ?」
と唐突に問う。
「むっ、要！Aはまだ嫁ではない！」
「マダ…？杏寿��、ナルホドナ！」
耳まで真っ赤になった杏寿郎とそれを揶揄う要は、過酷に任務に向かっていった。
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 今回は冨岡さんを多めに登場させる予定です😀冨岡さん、あんまりお喋りが得意じゃないから「難しいなあ」って、思うんですが、カッコいいのにどこか天然で可愛い人ですよね😃💕 (2021年10月16日 0時) (
レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - 冨岡さん登場😳✨夢主ちゃんも隊士になり、これから煉獄さんとどんな展開になっていくのか楽しみです✨✨ (2021年10月15日 14時) (レス) @page50 id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
猫巻(プロフ) - 衣世さん» 衣世様、もう信じられないくらいカッコいいですよね！制作側に煉獄さんガチがいるとしか思えませんね💕 (2021年9月26日 14時) (レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 羽織わさっ！わかります！ぎゃあぁぁぁ(*/∀＼*)ニヤニヤが止まらないですよねっ！！ (2021年9月26日 10時) (レス) id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
猫巻(プロフ) - 桃平さん» 桃平さん、おはようございます😃ホント、楽しみですね！おこがましいですが、こっちの煉獄さんも公式様に負けないくらいカッコよくできるよう頑張ります🙋 (2021年9月26日 9時) (レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年7月7日 2時
