桜 ページ22
「父上！もう起床されたのですか？今朝帰宅されたばかりではないですか！」
女中とAが朝餉の支度をしている最中に戻った槇寿��が昼過ぎには外出の支度をし、瑠火を伴い子供たちの前に現れた。
「皆で花見に行こうと思ってな」
最近の瑠火は顔色の優れない日も多々あったが、今日は化粧のせいもあってか、頬がほんのり桜色に染まっている。薄桜の小紋の着物に飴色の帯と若草色の帯留めを合わせ、婚約の折りに槇寿��に贈られたという簪を差した瑠火はまるで桜の精のようだっだ。
「瑠火さま、すっごくお綺麗です！」
「父上も惚れ直しましたね！」
「だっ！なっ！むう…。確かに今日は一段と綺麗だが、瑠火はいつも可愛い」
槇寿��は真っ赤になり「大人を揶揄うのは止しなさい！」と汗をかき照れている。鬼殺隊最高位・炎柱の夫が我が子の前では形無しだ。だが、瑠火は「槇寿��のそんな所が好きなのです」と愛しそうに笑顔で見つめた。
長期任務で家を空けていた槇寿��にとって今年の花見は今日が最初で最後になるだろう。疲れた体を押して、既に満開の時期は過ぎた仙川沿いの桜を見に出掛けた。見事な桜の木から水面へ降り積もる花弁は、まるで雪のようだ。
「A、ちょっといいか」
杏寿��がAの手を取り、二人で走り出す。他の三人から姿が見えなくなった所で止まり、
「この風呂敷に、花弁を集めて母上達が通る時に花吹雪にしよう！」
目を輝かせて提案する杏寿��に
「杏寿��、すごくいいね！」
Aは、悪戯そうな微笑みを返す。
杏寿��とAは、せっせと桜の花弁を風呂敷に集めた後、目につかない場所に隠れ、息を潜めて三人を待った。
風のように速く移動することが可能な槇寿��も、瑠火と千寿��に合わせてゆっくりゆっくり歩いて来る。
「せーの！」
杏寿��とAが風呂敷を一気に持ち上げると大量の花弁が、三人の上に舞い降りた。
キャッキャッと声をあげて喜ぶ千寿��と、その姿に目元を緩ませ見つめ合う瑠火と槇寿��。
「お二人は本当に好き合ってるのね！」
Aは杏寿��に少し生意気な言葉と、少女らしいキラキラした笑顔を向けた。
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 今回は冨岡さんを多めに登場させる予定です😀冨岡さん、あんまりお喋りが得意じゃないから「難しいなあ」って、思うんですが、カッコいいのにどこか天然で可愛い人ですよね😃💕 (2021年10月16日 0時) (
レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - 冨岡さん登場😳✨夢主ちゃんも隊士になり、これから煉獄さんとどんな展開になっていくのか楽しみです✨✨ (2021年10月15日 14時) (レス) @page50 id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
猫巻(プロフ) - 衣世さん» 衣世様、もう信じられないくらいカッコいいですよね！制作側に煉獄さんガチがいるとしか思えませんね💕 (2021年9月26日 14時) (レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 羽織わさっ！わかります！ぎゃあぁぁぁ(*/∀＼*)ニヤニヤが止まらないですよねっ！！ (2021年9月26日 10時) (レス) id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
猫巻(プロフ) - 桃平さん» 桃平さん、おはようございます😃ホント、楽しみですね！おこがましいですが、こっちの煉獄さんも公式様に負けないくらいカッコよくできるよう頑張ります🙋 (2021年9月26日 9時) (レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年7月7日 2時
