胡蝶カナエ ページ39
Aが槇寿郎に『剣士になりたい』と伝えた。案の定、徳利が飛んできた。寸での所でAは回避するが、後の壁に当たり割れた徳利から酒の臭いが鼻を突く。
「お前も死にたいのか？あの日、何のために助けたと思ってるんだ！鬼狩りになるのなら出ていけっ！！」
Aは瑠火が娘のように育てた娘であり、槇寿郎にとっても特別な存在だ。そのAが鬼殺隊に入るなど考えたくもなかった。
Aは無言で徳利と溢れた酒の片付けをし、槇寿郎の部屋の前から姿を消した。出ていけと言ったもののまだ少女のAが生計を立てられる仕事といえば花街くらいしかない。槇寿郎は後悔の念に苛まれ、また酒を煽った。
「杏寿郎、私、もうこの家にはいられない」
庭で稽古をしている杏寿郎にAが泣きながら声を掛ける。
「なぜだ？」
息を切らして駆け寄る杏寿郎にAは全てを話した。
その後、Aは杏寿郎の計らいもあり、かつて女中が使用していた離れで暮らすようになった。
＊＊＊
暫くしてAは杏寿郎に伴われて蝶屋敷へ出かけた。美しい女性剣士が柔らかな笑みと声で二人を迎えてくれる。
「あらあらー、煉獄くん。わざわざ来てくれてありがとう。貴方がAちゃん？私は胡蝶カナエといいます」
聞けばカナエさんは最近、柱になられたばかりの十七歳で、花の呼吸という女性ならではの呼吸の使い手で私と同じくらいの妹がいるという。ご両親が鬼に殺されたことがきっかけで鬼殺隊を目指したそうだ。
「煉獄くんはね、私と顔を合わせればAちゃんの事ばかり話すのよ、うふふ…」
その後、
「煉獄くん…。私の妹もね、本当は鬼殺隊にいて欲しくないのよ。だけど、言う事聞いてくれないの。お互い苦労するわね」
と少し寂しそうに笑った。
カナエは自身の師匠である育手をAに紹介してくれた。Aは煉獄家から育手の元へ足繁く通い、必死で稽古をつけてもらった。花の呼吸は華やかな技が多いが連続で刀を振るう技もあり、高い身体能力が要求される。幼い日より杏寿郎とともに稽古に励んできたAは、どんどん花の呼吸を会得していった。
Aはカナエにもよく懐き、蝶屋敷にも出入りした。
「カナエさん、私が鬼殺隊に入ったら継子にしてくれる？」
「うふふ、もちろんよ。一緒に任務も行きましょうね！」
育手の元で一年程、修行を積んだ後、Aは最終選別へ向かった。
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猫巻(プロフ) - 桃平さん» 今回は冨岡さんを多めに登場させる予定です😀冨岡さん、あんまりお喋りが得意じゃないから「難しいなあ」って、思うんですが、カッコいいのにどこか天然で可愛い人ですよね😃💕 (2021年10月16日 0時) (
レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
桃平(プロフ) - 冨岡さん登場😳✨夢主ちゃんも隊士になり、これから煉獄さんとどんな展開になっていくのか楽しみです✨✨ (2021年10月15日 14時) (レス) @page50 id: 338e350c4a (このIDを非表示/違反報告)
猫巻(プロフ) - 衣世さん» 衣世様、もう信じられないくらいカッコいいですよね！制作側に煉獄さんガチがいるとしか思えませんね💕 (2021年9月26日 14時) (レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - 羽織わさっ！わかります！ぎゃあぁぁぁ(*/∀＼*)ニヤニヤが止まらないですよねっ！！ (2021年9月26日 10時) (レス) id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
猫巻(プロフ) - 桃平さん» 桃平さん、おはようございます😃ホント、楽しみですね！おこがましいですが、こっちの煉獄さんも公式様に負けないくらいカッコよくできるよう頑張ります🙋 (2021年9月26日 9時) (レス) id: 1125bff897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫巻 | 作成日時：2021年7月7日 2時
