かわいいのがわるい ページ46
しかし突然リドルは首を振って、Aに向き直って。
「その条件でいいならボクでいいじゃないか！」
「うわーッ！？止めたのに言いやがった！！？」
「言うよ……！この中で1番成績が良いのも、魔法が上手く使えるのも、キミに誠実で在ろうとしているのもこのボクだ！こんな有象無象の中からキミの相手を選べだなんて……！それならボクの方が絶対に……！」
「あーあー……今のそれ黒歴史になるぞ絶対」
「なるんだったら、そっちの方がずっとずっとマシさ」
「……」
「別にキミのことをそう言う目で見ているとか、そう言うことじゃないよ。ボクはキミのことが好きだ。尊敬している。大切に思っている。……そして、今この状況に置かれていたら、キミとボクがきょうだいでなかったら、ボクがもしキミに……その人たちと同じことをせがんでいたら、ボクが選んで貰えていたんだと思うと……すごく悔しくて」
「……」
「キミに相応しい相手をキミが選ぶ、というのならボクの意見の介入する余地はないだろう。けれど、ボクにキミに相応しい相手を選べと言うのなら……ボク以上に誰が居るって言うんだ……」
本当にこいつは卵から出たばっかの雛みたいだなあと思いながら、悲しそうな顔をしているリドルの頭を撫でてやる。
はじめて見た動くものへの愛を捨てて、自分を選んだという一点に於いて以外は、まるっきりピヨピヨと懐いてどこまでもついてくるひよこのようだ。
その一点があまりにも大きくて愛おしすぎて、非常に──非常にA本人も困り果てているのだが、その様子を見せればなし崩しになると確信できるが故に、なんとか脈がなさそうに見せてやる。
「いやー、そう言ったってさ、お前そう言う目で見れないだろ？オレのこと」
「……」
「恋人になったら当然そう……──やめろ、おいリドル、やめろ。オレをそう言う目で見ようとするんじゃない。やめろ」
「は、ばっ……キミが言ったから試したんじゃないか！」
「試すな！まっ……まさか試すと思わねぇだろ！」
「……〜〜っ！Aの馬鹿！」
そう言ってリドルは歯噛みして肩をいからせベッドへと勢いよく座ってふうふうと息を鎮める。Aが恐る恐る目をやると、ボクは怒っているんだよ！と可愛らしく頬を膨らますものだから本当に困ってしまう。
困り果ててしまったものだから。
「……別にオレはお前がいいなら良いんだけどさ、これから社会へ出て行くに当たって体裁ってモンが」
「え？」
「……あ？」
つい、ぽろりと本音が。
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功徳(プロフ) - オパールさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました🥰他の作品でもお待ちしてます🥰 (11月10日 20時) (
レス) id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
オパール - 2人ともかっわいい…。溶ける！素晴らしい作品を作ってくれて、本当にありがとうございますっ！ (11月10日 20時) (レス) @page47 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
自分(プロフ) - Shiroさん» ｳﾜｰありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいすぎる……😚😚😚好き…… (2023年1月14日 23時) (レス) @page17 id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
Shiro(プロフ) - 初めまして、コメント失礼いたします。素晴らしい作品をありがとうございました！！読み進めていくうちに心が抉られ揺さぶられ、感動の連続でした。心情を細やかに書き出すことのできる語彙力・文章力、私も見習いたいです。本当に素敵な作品でした！✨ (2023年1月4日 2時) (レス) @page47 id: 033ac6eba0 (このIDを非表示/違反報告)
自分(プロフ) - チョコドーナツさん» お読みいただきありがとうございましたすぎる……！！！🥰🥰🥰タイトル回収のとこ盛り上がると思ってたのでめちゃ嬉しいです🥰🥰🥰ﾔｯﾀｰ‼️ (2022年8月1日 12時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
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