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マレウスはともかく、リリアなら承諾してくれる可能性を考えていたが、リリアは上機嫌に大笑いし、しかし曲がりなりにも愛に対しては誠実に、とマレウスの意向に沿うようで。
女日照りのNRCで自分をそういった相手として求める人間が多いのは百も承知であったが、いざこうしてそれを突き付けられてみると、なかなかどうして……なんというか、誰も信用できなくなるというか、以前にも増して隙を見せられないというか。
「うー……あと辛うじてレオナ先輩が居るのか……でもあの人王族だからダメかぁ……？」
たとえ偽装の恋人であったとしても、年上が──もしくは元から1人で生きられる、恋愛にそこまで振り回されない奴が──そして簡単に関係を解消できる相手がいい、とAは思う。今はただ生きるのにすら手一杯なのだから、面倒を見る立場に立たなければいけない相手をこれ以上増やすことなど自ら崖から飛び降りるような行為だ、と。
「レオナ先輩がどうしたんだい」
「っ……！？びっくりしたぁ……帰って来る時は声掛けろよ」
突然独り言に入られ、びくりと肩を揺らす。そちらへ目を向けると、リドルがむすっとした表情で後ろ手に扉を閉めているところだった。
「キミねぇ……散々ノックして声掛けたのに」
「ああ、すまん……それはオレが悪いな……どうだい調子は」
リドルは未だAの部屋か、でなければリドルの部屋でAと一緒のベッドに寝ているが──授業はAと別々に受けることもあるようになってきた。
同時にAは、大食堂で椅子に座りスマホを弄りリドルの持ってきた料理を一口つまむくらいはできるようになってきており、自らの成長を目の当たりにし、とても機嫌が良かった。
Aの機嫌が良く、リドルと以前のように常に一緒にいるという訳ではない──そして、Aがリドルと共に暮らし始めたことを公言し──ハーツラビュル寮もといローズハート家で起きていた様々なことが解決した、という雰囲気が、あの寮生を今回告白へ導いたのだろうと。
タイミングはばっちりだった。だからこそ、Aは「考えさせてくれ」と返答したのだし。
「うん……大丈夫、だと思う。キミが居る方が落ち着くけど、最低限授業に集中はできている……と、思う」
「おー、偉い偉い。来年からホリデーにしか……下手するとホリデーにも会えないからな……」
「……もう1年留年すればいいのに」
「そんなこと願わないでくれ……いや気持ちはわかるが」
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功徳(プロフ) - オパールさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました🥰他の作品でもお待ちしてます🥰 (11月10日 20時) (
レス) id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
オパール - 2人ともかっわいい…。溶ける！素晴らしい作品を作ってくれて、本当にありがとうございますっ！ (11月10日 20時) (レス) @page47 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
自分(プロフ) - Shiroさん» ｳﾜｰありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいすぎる……😚😚😚好き…… (2023年1月14日 23時) (レス) @page17 id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
Shiro(プロフ) - 初めまして、コメント失礼いたします。素晴らしい作品をありがとうございました！！読み進めていくうちに心が抉られ揺さぶられ、感動の連続でした。心情を細やかに書き出すことのできる語彙力・文章力、私も見習いたいです。本当に素敵な作品でした！✨ (2023年1月4日 2時) (レス) @page47 id: 033ac6eba0 (このIDを非表示/違反報告)
自分(プロフ) - チョコドーナツさん» お読みいただきありがとうございましたすぎる……！！！🥰🥰🥰タイトル回収のとこ盛り上がると思ってたのでめちゃ嬉しいです🥰🥰🥰ﾔｯﾀｰ‼️ (2022年8月1日 12時) (レス) id: a1f82c8f4e (このIDを非表示/違反報告)
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