プロローグ ページ2
１年かけて自身の体に藤の花の毒を巡らせた
あの鬼を滅するには私自身を喰わせるしかなかった
本当はもっと生きたかった
カナヲが心から笑う顔が見たかった
まだ柱としてやることも沢山あった
姉の鬼と仲良くするという夢も禰豆子ちゃんの存在のお陰で有り得たかもしれない
カナヲと同期の彼等もいつも無茶をして怪我をしてくるから心配が残る
蜜璃さんとも沢山お話したかった
次はあの甘味を作ろうと約束していたのに
アオイ達は私がいなくなってもきっと大丈夫
あの子達にはみんなが居る
冨岡さんはきっと嫌われているだろう
私が話しかけてあげないとずっと1人でいる気だったのかしら？
彼らの顔と私の思いがどんどん溢れ出す
……待って
……私は……あの時……死 んだはず……？
ならどうして
どうしてこんな懐かしいような悔しいような不思議な感情になっているのか？
ぱちりと目を開けるとそこは見慣れたミントグリーンの可愛らしい色合いの天井
ふかふかのベッド
お気に入りのぬいぐるみ
なんらいつもと変わらない部屋
私の自室だ
今年で4歳になるからお部屋が欲しいと強請ったのは年初めだった
父はまだ早いんじゃないか？と寂しそうな表情をしていたし母は寂しくなったらいつでもおいでと笑っていた
少し混乱していたが……どうやら私は生まれ変わったらしい
記憶を思い出した
私は元鬼殺隊 蟲柱 胡蝶しのぶ
柱の中で唯一鬼の頸を斬れない剣士だった
記憶が戻る前から子供にしては毒や薬に詳しく治療に関しても大人顔負けの知識があった
子供が読むにしては難しい本も読めた
両親は天才か！と目に入れても痛くない状態だったので大変喜んだ
私の今の名も胡蝶しのぶ
でもここは私の生きた時とは違う
この世界にはヒーローと呼ばれる正義の味方がいて
敵-ヴィラン-と呼ばれる悪役がいる
そして、不思議な力である個性と呼ばれる超常現象が当たり前の世界
今の私は鬼殺隊でもなく柱でもない
ただの無力な子供である
この記憶は人には話さないでおく
話してしまったらきっと
両親を亡 くして精神が病んでしまったと思われかねない
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北条花乃 - 冨岡さんの冨、そしてプロローグの子供が間違ってますよ。冨岡さんは点がないほうで、子供はこだもとなってました。細かくてすみません、もしワザとやったのなら申し訳ありません。ただコメントしてみました。更新頑張って下さい、応援してます (2020年3月25日 2時) (
レス) id: a10149ff31 (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 累くんの両親、服飾系!? (2019年10月18日 20時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月17日 22時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅じそつくね | 作成日時：2019年10月17日 22時
