刀剣乱舞-黒本丸救済-

救済23 ページ24

ただ、慈愛に満ちた笑みを浮かべる目の前の少女に伏せた瞳を上げ布を取る

｢俺はあんたを守りたい｣

その言葉に鳴狐と乱藤四郎が目を細める

背後で明石国行がこちらに視線をよこしたのもわかった

｢他の連中は、あんたを信用していない。利用するだけして消す気だ｣

その言葉に彼女の刀剣達はザワりと殺気立つが本人は微笑みを浮かべたまま

｢あんたは鬼で、人間じゃない。それは皆理解している。だが、一部を除いては皆、信用はしていないし用済みとなれば消す気だ｣

殺気に少し押されながらも本丸の考えを告げた

彼女は笑みを浮かべたまま言った

｢私達鬼は半永久的に生き続ける存在ですから時間を共にすれば考えも変わるやも知れません｣

その考えに山姥切国広は目を見開いた

｢それは･･･俺たちと･･･共に生きると･･･？いつ殺 されるか分からないのに･･･信頼を築くまで共に居てくれると？｣

震える声で問えば彼女は頷いた

｢信頼を築くまで、ではなく築いてからも、ですよ｣

鬼は約束は必ず守る生き物ですから、それが我らの生き方なのです

そう言いながら山姥切国広に手を伸ばす

｢山姥切国広様、私の刀剣となり家族となってくれますか？｣

その言葉に心が温まるのを感じた

もう、兄弟を折られる事などなく

笑って暮らせる未来ができる


｢この本丸の、初期刀、山姥、切、く、国広っあんたを･･･主を守り、た、戦い抜くと誓うっ！！｣


本体を彼女の足元に置く
片膝をつき頭をたれる

新しい主に･･･

新たな家族に･･･

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