救済16 ページ17
乱藤四郎は嬉しそうに笑いながら自分の体に視線を移した
痛みがなくなり目が見えるようになったのが嬉しいのだろう
そんな彼に紫は静かに問いかける
「よろしいのですか？私が人ではないと言ってもそんな簡単に信じて……また、裏切るかもしれないのに」
その言葉にキョトンとした顔をすると乱藤四郎は笑った
「主さんは嘘はつかないでしょ？それに鬼は昔から約束を守るものって聞いてるし」
それに驚いたのはこちらの方だ
「我らの掟をご存知なのですか？」
その問に乱藤四郎は頷くと浄化に行くんでしょ？と言って手を引いてこの本丸の中心である桜の木が真ん中に植えられた池に連れてきてくれた
「ここがこの本丸の中心！あの桜の木が御神木だよ！……あ、鳴狐さん！明石さん！」
そこには近侍である2人の姿があった
2人は振り向くと乱藤四郎の姿に驚いた表情を浮かべるが嬉しそうに笑った
「乱はん随分愛らしゅうならはって……短いのも似合ってますなぁ」
鳴狐は乱の頭を撫でながら微笑みお供の狐が嬉しそうに言った
「とても愛らしゅうございます！鳴狐も似合っていると申しております！」
そんな様子にこちらも嬉しくなる
明石国行は視線をこちらによこすと妖の類は居なくなったと教えてくれた
池の真ん中に植えられた桜の木を指差すとあれに霊力を込めれば浄化できると教えてくれた
鳴狐には乱藤四郎を兄弟の元へ連れて行くよう頼むと跳躍して桜の木のある場所に着地する
後ろからは乱藤四郎のすごーい！とはしゃぐ声と明石国行のほぅ……と言う感心するような声お供の狐の素晴らしい身体能力でございますね！と言う声が聞こえた
振り返り少し微笑むと乱藤四郎は手を大きく振って楽しそうに言った
「主さーん！後でねー！」
それに軽く手を振り返すと桜の木に向き直り触れる
霊力を流していくと枯れ木だった桜に一瞬で花が咲き濁っていた池も澄んだ水が湧き一瞬で草木が芽生え本丸の建物も綺麗になった
また跳躍して明石国行の元に戻る
すると、そんな薄着じゃ風邪引いてまうと明石国行が私の桜色の羽織を肩にかけてくれた
「ほな、皆はんの所戻りましょか？あの男が生きてはるかは分かりまへんけど」
お礼を言って頷き大広間の前の庭を目指す
そこでは前任が土の上に横たわり男士達はそれを見ていた
三日月宗近がこちらに気づき袖で口元を隠し微笑みを浮かべる
それに気づいた小狐丸が手招きをした
ラッキーカラー
あずきいろ
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凛々 - 明石、ここでも寝てるのか...(ToT) (2019年10月24日 16時) (
レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！続きが気になります！続き頑張って下さい！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜美舞 - めっちゃ続きが気になります！更新頑張って下さいね！ (2017年2月23日 0時) (レス) id: 5518585154 (このIDを非表示/違反報告)
華杏萌葱(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読んでます！１６話読んで思ったんですが、乱ちゃんの鳴狐の呼び方、違ってませんか…？ばみちゃんにも兄さん付けてるし…。私の思い違いだったらすいません…。これからも更新頑張って下さい！応援してます！！ (2017年2月8日 12時) (レス) id: a23c971960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅じそつくね | 作成日時：2016年10月7日 2時
