救済4 ページ5
｢自分、明石国行言います。これから主はんの近待やらせてもらいますんで。まあ、自分やる気ないのが売りなんであんま期待せえへんほうがええですよ｣
だるそうにしかし一時もスキを出さずに言った
隣の青年の声にして高い声が自己紹介を始めた
｢これなるは鳴狐とお供の狐。明石殿と同じく主殿の近待を努めさせていただきます！鳴狐は人付き合いが苦手ですので私めが代わりに皆様とお話いたします！｣
そう言ってぴょこりとしっぽを振った
私が自己紹介しようとすると黒髪が栗色頭に指示を出すのと被った。
・・・・・・
｢俺の仕事は終わった。あとは任せた。｣
黒髪が部屋を出ると栗色頭が膝をついて私を見上げた
｢……純血種である貴方様に対する無礼極まりない態度、申し訳ありませんでした｣
さらりと髪が揺れる
｢……別に気にしていません。所詮人間の戯言。貴方はかなり血が薄まってはいますが……我が同胞よ、顔をお上げなさい｣
私は彼を見ながら言った
｢まず、私が名乗る前に貴方の名を教えていただけますか？｣
栗色頭は顔を上げると真っ直ぐな瞳で答えた
｢名を浅葱(あさぎ)。西国の血筋でございます｣
その瞳を見ながら私は口を開く
｢なるほど。この場では本来の名は避けるものなのですね。私は北の鬼の頭領。名は……そうですね。紫……と名乗りましょうか｣
刀剣男士と栗色頭……もとい明石国行と鳴狐、浅葱に名乗る
浅葱は抜けていた説明をしてくれた
どうやら黒本丸の刀剣男士は相当人間を恨んでいるようで話には応じず何人審神者を送っても皆、斬ってしまうのだそうだ
｢とても危険な場所に、純血種である貴方自ら出向いていただくこと誠に申し訳なく思っております｣
再度頭を下げる彼に良いのよと言って質問を投げかける
｢今の話には全く関係ないのだけれど……この時代に我らが同胞ほどれくらいいるのですか？｣
それに少し肩を揺らし視線を落とすが答えてくれた
｢純血種の方は全国の鬼を統べる者の末裔と東の鬼と……北の鬼である貴方様だけでございます｣
私はその答えに少し驚きを感じた
浅葱は次の言葉を紡ぐ
｢ですが、我ら混血も少なからず存在は致します。年々鬼の血は薄まってはおりますが、それ故か先祖帰りの確認が取れております。混血の中にも純血種並の力を持つ者もおります｣
なるほど、鬼の血が絶えたわけではないのが救いだ
ラッキーカラー
あずきいろ
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凛々 - 明石、ここでも寝てるのか...(ToT) (2019年10月24日 16時) (
レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！続きが気になります！続き頑張って下さい！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜美舞 - めっちゃ続きが気になります！更新頑張って下さいね！ (2017年2月23日 0時) (レス) id: 5518585154 (このIDを非表示/違反報告)
華杏萌葱(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読んでます！１６話読んで思ったんですが、乱ちゃんの鳴狐の呼び方、違ってませんか…？ばみちゃんにも兄さん付けてるし…。私の思い違いだったらすいません…。これからも更新頑張って下さい！応援してます！！ (2017年2月8日 12時) (レス) id: a23c971960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅じそつくね | 作成日時：2016年10月7日 2時
