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救済12 ページ13

前任の審神者は来た道を引き返そうとするがそこには薬研藤四郎と鳴狐がいた

「よぉ、大将?そんなに慌ててどこに行くんだ?」

「まさか、逃げられるなんて思ってた?」

2人もまた冷たい笑みを浮かべていた

前後を塞がれ右に曲がり外を目指す

「あは!うえですよ!!」

ドスッとものすごい威力で今剣が上から奇襲をかける

「これで最後だっ!!」

前方からは鯰尾藤四郎が刀を振り下ろす

それを何とか避けて障子を突き破り一つの部屋に転がり込む

「大丈夫ですか?主様」

そこにいたのは小狐丸

審神者は小狐丸の袖をつかむと息も絶え絶えに無様に助けを乞う

「こ、小狐丸!!お、俺を助けろ!」

それに対して小狐丸はにこりと微笑むと低い声で言った

「黙れ下郎が。仮にも神を愚弄した罪その身をもって知るがいい」

静かに立ち上がると刀を振り下ろすがそれもなんとか避けて悲鳴をあげながら奥側の廊下に転がり出てまて逃げる

その頃、桔梗もとい紫は隣の部屋に続く障子を開ける

そこには髪をざっくり切られさらに傷だらけの乱藤四郎がいた

どうやら目も潰 されたらしく痛々しい傷跡がある

震えながら誰?と小さな弱々しい声で聞く

「この本丸の後任の審神者です。近づいてもよろしいでしょうか?」

それに対して乱藤四郎はさらに震えてパニックに陥っている

「……あ、人間?に、人間!!あ、ああ"ああ"!!こな、来ないで!!嫌だ!」

でたらめに腕を振り回し逃げようと後ずさる

その場に立ち止まるとなるべく優しく話しかける

「乱藤四郎様、どうか落ち着いてください。私は貴方様に危害は加えません。手入れだけさせて頂けませんか?見たところ貴方様が1番酷い怪我を負われている」


乱藤四郎はその声に叫ぶのをやめ恐る恐る訪ねてきた

「あ……れ……?お姉さん、人間じゃないね?何か違う気配……妖?」

それにクスリと笑うと違うと否定した

「私は純血の鬼です」

そう言うと乱藤四郎は恐る恐る近づいてきて手を伸ばしてきた

その小さな傷だらけの手にそっと手を重ねると霊力を流す

逆の手には爪で掌をさくと血を乱藤四郎の傷に垂らした

次の瞬間には全身の傷は癒えていた

ゆっくり目を開くと最初はぼやけていたがだんだん視界がクリアになっていく

温かい霊力と優しい香りが部屋を満たした

「目が見える……」

驚きポツリと呟くと目の前の審神者は申し訳なさそうに髪だけは治せないと言った

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凛々 - 明石、ここでも寝てるのか...(ToT) (2019年10月24日 16時) (レス) id: 9f94443348 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです!続きが気になります!続き頑張って下さい! (2018年11月25日 16時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
桜美舞 - めっちゃ続きが気になります!更新頑張って下さいね! (2017年2月23日 0時) (レス) id: 5518585154 (このIDを非表示/違反報告)
華杏萌葱(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読んでます!16話読んで思ったんですが、乱ちゃんの鳴狐の呼び方、違ってませんか…?ばみちゃんにも兄さん付けてるし…。私の思い違いだったらすいません…。これからも更新頑張って下さい!応援してます!! (2017年2月8日 12時) (レス) id: a23c971960 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梅じそつくね | 作成日時:2016年10月7日 2時

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