蛙姫と王子様【ky】 (ページ2)

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第2話ページ2

とある日の講義、教授の計らいでグループワークをすることになった。
理系の学部から文転して今年度からこの学部にやってきた私なので、周りの友達は小百合しかおらずとても気まずい。

「で、この～～～についてなんだけど、」

「それは、～～～～じゃない？」

「あー、確かに！」

ついていけない。

え？何喋ってるの？ニホンゴ？？

ずっと話についていけず、端で固まっていると、話を振られてしまった。

「えっと～、千佳、さん？はどう思う？」

「私？私は～、んー、齋藤さんと同じ意見かな。」

貼り付けた笑顔を振りまいて何とか誤魔化していると、またもや視線を感じた。

アイツだ。失礼なアイツ。

私が笑ってその場を凌ぐ度、そのヤンキーみたいなやつはこちらを睨んでくる。
私が一体何をしたっていうんだ。笑ってるだけじゃないか。

それから居心地の悪い時間はかなり続き、その講義を境にその日の授業は全て終わった。

(はあ……疲れた。)

気分は良くない。さっさと帰ろうと準備をしているとさっきから私を睨んでいる男が私に向かってきた。

いつもずっと座っていたから気付かなかったが、私よりも20cm以上も高い。故に威圧感が凄い。

私の目の前に立ったかと思えば

「お前の笑顔、ほんっとに気持ち悪ぃな。」

と口にした。

「え？」

「気持ち悪ぃんだよ、笑うな」

ザワザワと騒ぎ出す周りのクラスメイト、困惑する私。段々と腹が立ってきたが顔に出せなかった。

「えぇ～、なんかごめんね。」

「そうやって笑うなって言ってんだろうが」

「無理だよ」

不毛な言い合いを繰り返していると、教室に知らない男が入ってきた。

「あれぇ～キヨ、何してんの？」

「何でもいいだろ、ほっとけ」

「めっちゃ注目の的じゃん！さすがキヨだな」

ケタケタと笑う彼が私たち中に入り、落ち着かせてくれた。そしてそのまま「お騒がせしてごめんね、こいつ連れてくね、バイバーイ」と二人で帰ってしまった。

「……なんなのあの人」

特に赤い髪のアイツだよ、まともに喋ったことない人に向かって気持ち悪いとか言いやがって！

彼に直接言えなかった言葉を心の中で繰り返し、モヤモヤしながら帰った。

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終わり方意味不明ですみません…(汗)

齋藤さんはモブです。