Story20 ページ22
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『湊､静弥｡絶対に手を離すんじゃないぞ!』
｢｢うん!｣｣
小学4年の俺と､小学2年の湊と静弥はあの日､
大規模な祭りに来ていた｡
人混みが凄くて､迷子にならないように手を繋がせる｡
｢暴走車だぁぁぁ!!!逃げろおぉぉ!!!｣
どこからか聞こえた叫び声
周りは悲鳴で覆われていた｡
一気に駅に流れるように人々が駆け出す
それに飲まれないように2人を抱え込む｡
『絶対に手を離すな…』
ﾄﾞﾝｯ
後ろから思い切り押され､湊と静弥に当たりそうになる｡
俺はそれを反射的に庇っていた｡
湊｢兄ちゃん!!!｣
『湊､静弥!手を絶対離さないで前だけ見て!』
俺は人混みにもみくちゃにされ､気付けば道路際まで放り出されていた｡
皆自分が生きるために必死で助けてはくれなかった｡
ﾌﾞ-ﾝｯｯ
車の勢いあるエンジン音｡
それが俺に向かって一直線で突き進んでくる｡
ﾄﾞﾝｯｯｯｯ!!!
ｷｬｧｧｧｧｧｧ!!!
何かに衝突されたような尋常じゃない衝撃､そして周りの人の悲鳴が聞こえる｡
気付けば俺は道路に倒れていた｡
轢かれたんだ｡痛みさえ感じない｡
徐々に俺の意識は遠のいていった｡
・
『……っ…離さないで…っ…ｯｯｯ……夢か…』
幼い頃の記憶｡
俺は昔車に轢かれた｡
暴走車によって轢かれた｡
もちろん犯人は逮捕されたが､俺の心の傷は癒えずにいた｡
『…あー…絶対やな事起きる…』
この夢を見た時に限って大体嫌なことが起きる｡
本当に鳴宮家は車に運がない｡
『ふわぁ……』
今日は大人しくしていよう｡
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たしゅん(プロフ) - クロカさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!｢♪｣はなんとなくなので､別に必要性はないです｡正直あっても変わりません｡作者の気分次第ですね笑ご指摘ありがとうございます! (2018年12月12日 23時) (
レス) id: 45dc1358c7 (このIDを非表示/違反報告)
クロカ(プロフ) - 設定もお話も面白くて、楽しみながら読ませていただいています。しかし、セリフの後にある「♪」の必要性はあるんでしょうか？正直この「♪」がなくても良い場面はあると思うんですが… (2018年12月12日 23時) (レス) id: 9f03df5593 (このIDを非表示/違反報告)
たしゅん(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» 読んでくださりありがとうございます!こう言ったコメントがすごい励みになります!更新頑張りますね! (2018年12月10日 17時) (レス) id: 45dc1358c7 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - ツルネの、男主！探していたので、嬉しいです！これからも更新頑張って下さいです！ (2018年12月10日 12時) (レス) id: baf4e201be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たしゅん | 作者ホームページ：http://tasyun_tony
作成日時：2018年12月6日 23時
