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Story14 ページ16

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18:00

『いいんですか?早く上がっちゃって』

マスター「もちろんだよ、今日はお客様が少なかったから早めに閉めちゃおうと思って。」

『片付けは?』

マスター「もうAがお客様がいない時にある程度やってくれただろう?だから十分だ♪」

『ありがとうございます…甘えさせてもらいます』

マスター「あぁ、じゃぁ今日もお疲れ様!また来週も頼んだよ」


いつもより30分も早く上がれた。
練習も十分できるだろう。
俺は足早に神社の弓道場に向かう。




??「──」

??「───」

ん?誰かいる。今日は例の少年でも来ているのか。

??「俺には兄がいるんだ。」

聴き馴染みのある声。

??「その兄ちゃんも中学で弓道をやめた。俺が知らないうちに辞めてたんだ。高校もエスカレーターで桐先に行かないで風舞に変えてた…
俺は未だに兄ちゃんが弓道をやめた理由を知らない…」

湊……か……

滝川「俺はお前にそっくりなやつをよーく知ってる。弟思いで心配性で…」

うっわ…出づら…
このまま出ないと一生動けないし…よし

『弓道馬鹿な奴。でしょ?』

湊「兄…ちゃん…」

滝川「ははっ♪いつから来てたんだ。」

『兄ちゃんも中学で弓道をやめたってところから、俺はその兄ちゃんとまるで一緒だ。
ごめんな湊、今まで嘘ついてた。弓道なんてこれっぽっちも止められなかった。』

湊「良かった…兄ちゃん…」

『でもな、俺が桐先に行かなかった理由。お前と一緒なんだ。
俺も最後の大会後に早気にかかった…
大会の時に支障はなかったけど、さぁこれから高校に向けてって時に、俺の引いた矢は的には当たらなくなってた。』

そうだ、俺も湊と一緒。早気にかかってしまっていた。

『どうやったら治るかも、自分の何が悪かったかも何もわかんなかった。考えても考えても無駄だって気づいて、俺は弓道から離れるために風舞に入学した。
そしたらさ…』

そしたら…

『やめられなかったんだ。聴いてしまったんだ。小さい頃に聞いたあの弦音をもう1度。』

あの時聞いたのはマサさんの弦音ではないけど、
まるで一緒だったんだ。

『だから…お前に内緒でこうやって続けてた。
お前にも教えてやればよかったな…』

湊「良かった…兄ちゃんが続けててくれて…俺…兄ちゃんの弦音が大好きなんだ…
俺ももう1回始めようと思う。」

俺は弟が少しでも前に進んだことを純粋に嬉しく思う。

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たしゅん(プロフ) - クロカさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!「♪」はなんとなくなので、別に必要性はないです。正直あっても変わりません。作者の気分次第ですね笑ご指摘ありがとうございます! (2018年12月12日 23時) (レス) id: 45dc1358c7 (このIDを非表示/違反報告)
クロカ(プロフ) - 設定もお話も面白くて、楽しみながら読ませていただいています。しかし、セリフの後にある「♪」の必要性はあるんでしょうか?正直この「♪」がなくても良い場面はあると思うんですが… (2018年12月12日 23時) (レス) id: 9f03df5593 (このIDを非表示/違反報告)
たしゅん(プロフ) - nanoka(*´∀`)さん» 読んでくださりありがとうございます!こう言ったコメントがすごい励みになります!更新頑張りますね! (2018年12月10日 17時) (レス) id: 45dc1358c7 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - ツルネの、男主!探していたので、嬉しいです!これからも更新頑張って下さいです! (2018年12月10日 12時) (レス) id: baf4e201be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たしゅん | 作者ホームページ:http://tasyun_tony  
作成日時:2018年12月6日 23時

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