先延ばし ページ46
カルマside
業「…心肺、停止？」
すぐに仮眠室に向かおうとしたが理事長に行く手を阻まれた。
理「直ぐに心肺蘇生を行ったので命に別状はありません。ですが、殺人未遂を犯した彼らには退学を言い渡しました。」
良かったとホッとしたのもつかの間、理事長は隣の浅野くんに近づく。
理「分かっていますか。君が手網をしっかり掴んでおかなかったからこんなことになった。」
浅「くっ…」
理事長は顔を近づけてそう言うとその場から離れ、グラスを持ってどこかへ行った。
浅「…赤羽。お前に話しておきたいことがある。」
こんな時になんだと露骨に嫌な態度を取ると、一度、開けた口を噤み、そして口を開いた。
浅「テストの勝負に勝ったのは、ミレイ……彼女だ。」
ーーーーーーーーーーーーー
ミレイside
「＿＿＿君の目的って何……？」
この声は、
『気になりますか、カルマ君。』
閉じていた目を開けてベッド横のイスに座った相手を見た。
体を起こせば額に置かれたタオルが落ちる。
浅「…すまなかった。」
と、その時、カルマ君の隣に座る浅野くんが立ち上がり頭を下げる。
『何がですか、浅野くん。』
その問いに、口を開いたのはカルマ君だった。
業「ごめん、全部聞いたよ。…テストの結果のこと。」
『…そうですか。では私があなた達より年下であることももう分かっていますね。』
そう言えば頷くカルマ君。
この感じだと浅野くんは約束のことも全て話したんだろう。
業「＿＿俺の事も頼ってよ。それにどうして俺を見て悲しそうな表情をしていたのか教えて欲しい。」
考えてみたものの、カルマ君から悲しい事が思い浮かぶ理由は分からない。
それに、、
『カルマ君には沢山お世話になってます。私1人では放課後遊ぶ体験は出来なかった。』
コホン、と喉が乾いて咳が出る。
理事長に渡されたのだろう、浅野くんが私に持っていたグラスを差し出した。
『それに＿＿』
理「お話中に失礼。烏間先生が到着しました。」
少し踏み込んだ話をしようと思ったところで理事長に遮られる。
烏「遅くなってすまない。こちらで病院の手配は出来ているが、」
『ルークがいるので大丈夫です。帰ります。』
烏「分かった、では家まで送ろう。」
出ていった烏間先生から目の前の2人に視線をやる。
『お二人共、今日はありがとうございます。詳しい話は後日。』
2人の反対側からベッドを降りると頭を下げた。
『それでは、失礼します。』
次会うのはいつだろうか。
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伊織(プロフ) - 孤歌さん» リクエストありがとうございます！作成させていただきます！これからも本作品をよろしくお願いします！ (2019年3月28日 19時) (
レス) id: e59d6dd073 (このIDを非表示/違反報告)
孤歌(プロフ) - はじめまして！突然ですが、番外編でカルマが夢主ちゃんの家に泊まりに行くみたいなシチュエーション出来ますか？できたらお願いします！これからも更新がんばって下さい(^^)b (2019年3月28日 19時) (レス) id: 5a595ce298 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - ほのぼのさん» コメントありがとうございます！これからも見てください！ (2019年3月10日 11時) (レス) id: e59d6dd073 (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの(プロフ) - 暗殺教室と黒執事という面白いコラボにハマってしまってます！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年3月10日 10時) (レス) id: 4fed4f432c (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！続きもお願いします！ (2019年3月9日 16時) (レス) id: e59d6dd073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊織 | 作成日時：2019年3月2日 23時
