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身なりからして、同じ学校の生徒。年下……ではなさそうだし。じゃあ、同い年?
でも、こんな人いたっけ。
「……誰?」
飛び出た言葉は、それだった。
女みたい。でも、男子用の制服だし男だよね。
すると、彼はにこりと笑って私に近寄り、手にしていたボールを渡した。
動くたびに香る優しい匂いが、私の鼻をくすぐった。
「ごめんね、ボール打つ音が聞こえたから、つい。」
「……どうも。」
近くで見る彼は、とても綺麗だった。
透き通るような白い肌。ふわふわの、紺色の髪。優しい綺麗な声。
まるで、この世の人ではないかのような。
「テニス部だよね?」
「え、あ、まあ。」
「関東大会には出るの?」
「……はい。」
「そっか、大変だろう?」
「……」
……私、何ナチュラルに知らない人と話してるんだろう。
でも、不思議だ。
名前も知らないし、見たこともないのになぜか話せてしまう。
それに……なんだろう。
なんとなく、懐かしい。
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幻想曲(プロフ) - 射命丸霊夢さん» いやあ〜流石にないんじゃないでしょうかw想像すると面白いですけども……「やばい先生また悪魔化した!!」みたいな……扱い慣れてる生徒も怖いですがw (2015年7月26日 22時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
射命丸霊夢 - 赤也が体育教師て、なんか危険な感じがします(笑)突然デビル化なんてしたりするんですかねw (2015年7月26日 22時) (レス) id: c2430a94f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2015年7月21日 0時