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「……え?」
来る……って、どこへ?
私が顔を上げると、幸村くんはまた笑って口を開いた。
「俺が、君をここから救ってあげる。俺と一緒に行こうよ。どこか遠いところに。」
「……それって、どこのこと……?」
「俺が元々いた場所。……というよりも、俺が君を連れていきたい。」
「……幸村く、」
「ねえA。俺が好きかい?」
ざ、と音を立てて風が吹き抜けた。
彼を纏う香りが、また私を包み込んで、くらくらするくらいの匂いを漂わせた。
……そんなの……
「俺は好きだよ。……大好き。」
「!?」
「……そろそろ戻らなきゃ。……よかったら、明日の放課後に返事を聞かせてほしいな。……テニスコートで待ってるよ。」
「あ……!」
私が止める間もなく、幸村くんは立ち上がって静かにそこから去っていった。
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幻想曲(プロフ) - 射命丸霊夢さん» いやあ〜流石にないんじゃないでしょうかw想像すると面白いですけども……「やばい先生また悪魔化した!!」みたいな……扱い慣れてる生徒も怖いですがw (2015年7月26日 22時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
射命丸霊夢 - 赤也が体育教師て、なんか危険な感じがします(笑)突然デビル化なんてしたりするんですかねw (2015年7月26日 22時) (レス) id: c2430a94f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2015年7月21日 0時