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はたと、動かし続けていた足が止まる。
顔を上げると、いつの間にか学校の方まで戻っていた。
「……」
ちらりと、屋上に目をやる。
なぜだかわからない。でも、なんだかとても幸村くんと話したい気分だった。
「……」
開いていた正門に足を踏み入れる。途中、テニスコートでは入れ替わりで入った男テニが練習をしていた。
「……あれ、A?どうしたんだよ。忘れもんか?」
声の方を見る。そこには、切原先生の姿。多方、男テニの監督だろう。
「……ええ、まあ。先生、今日校舎って入れます?」
「え?ああ、入れねえことはねえけど……原則入っちゃだめだぜ。校舎内に忘れもんか?」
「……はい。」
「んー……まあ、それなら平気だろ。……あ、柳生先輩には見つかんないようにしろよ!あの人口うるせえから!」
切原先生の忠告を聞き流して、私は校舎に入るとすぐに屋上に向かった。
ほのかに、花の香りが漂った。気がした。
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幻想曲(プロフ) - 射命丸霊夢さん» いやあ〜流石にないんじゃないでしょうかw想像すると面白いですけども……「やばい先生また悪魔化した!!」みたいな……扱い慣れてる生徒も怖いですがw (2015年7月26日 22時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
射命丸霊夢 - 赤也が体育教師て、なんか危険な感じがします(笑)突然デビル化なんてしたりするんですかねw (2015年7月26日 22時) (レス) id: c2430a94f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2015年7月21日 0時