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当てられても、気がつかない。ふと我に返ると、窓の外ばかり見ている。そんな状態が続いたからか、やたら先生に心配された。
数学も、国語も、英語も、そして体育も。ずっとそんな状況。
……私、どうしたんだろう。
「Aー!」
由華の声で、また我に返る。……と、次の瞬間。飛んできたバスケットボールが、私の右頬に直撃した。
「っ!」
「A大丈夫!?ったくもー、さっき声かけたのに!」
「……そうだったんだ、ごめん。」
「Aーどうしたんだよ。今日お前おかしいぞ?」
「ちょいと切原先生、そろそろ私たちだけ下の名前で呼ぶのやめてよ。」
「え、いやあ……だってお前ら先輩たちの子供だし……なんか先輩呼び捨てにしてるみたいで……それよりA、大丈夫か?悪化するといけねえし、保健室行ってこいよ。」
さりげなく話題をそらした切原先生が、私の頬の腫れ具合を見て言う。
もちろん、言われなくてもそうするつもりでいた。
「……わかりました。」
「おーい保健委員、どっちかAに付き添って……」
「いいです。一人で行けます。」
私は切原先生の言葉を遮って、さっさと保健室に向かって行った。
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幻想曲(プロフ) - 射命丸霊夢さん» いやあ〜流石にないんじゃないでしょうかw想像すると面白いですけども……「やばい先生また悪魔化した!!」みたいな……扱い慣れてる生徒も怖いですがw (2015年7月26日 22時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
射命丸霊夢 - 赤也が体育教師て、なんか危険な感じがします(笑)突然デビル化なんてしたりするんですかねw (2015年7月26日 22時) (レス) id: c2430a94f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2015年7月21日 0時