hananoiro*3 ページ5
こんなことを考えているうちに、さっきのまふまふさんからの返信から30分以上経ってしまった。
「私、少し前にflowriv(フロウリーヴ)という名前で歌い手をしていて…」
打って送って、すぐ後悔する。
私みたいな下っ端、知る由もないのに。
けれど意外にもすぐにDMが返ってきた。
『えっ？本当にflowrivさんなんですか…？』
本当に、とはどういう意味なのだろうか。
言葉に隠された意図を図りかねて、返事に困る。
「はい…えっ、もしかしてご存知でしたか…？」
あぁ、今のは少し厚かましかったかな…なんて考えていると。
『もちろん知ってますよ…！僕すごくflowrivさんのこと大好きでした…ファンでした…』
こんな返事が返ってきて。
私みたいなのを知ってくれていた喜びと嬉しさではち切れそうになる心臓を押さえつける。
「え、ありがとうございます！まふまふさんに知っていていただけて私も嬉しいです…！」
本当に光栄だ。
憧れてやまなかった、その才能に嫉妬してやまなかった彼と、私はいまDMをしている。
『あの、お願いがあって。まず…まふまふさんって呼び方とか、敬語とかやめませんか？』
「じゃあ…お言葉に甘えて、まふくん。
私も名前で呼んでくれていいよ、全然」
なんだかこういう会話をしていると、付き合いたてのカップルみたいな幻想が浮かぶ。
けど私と付き合うなんて展開、まふくんが望んでいるわけ…ないよね。
『じゃあ…Aちゃん。
なんか、付き合いたてのカップルみたいじゃない？』
同じことを考えていて、それだけでもう嬉しくて。
「そうだね…」
なんていう、凡庸な返事しかできなかった。
『あのさ、Aちゃん。急で悪いんだけど…会えないかな？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜麻都(プロフ) - ななはさん» はい、ぜひ!!あんまり期待しないでいてくださいね笑^^;たぶん明日には出来ると思うので、出来たらTwitterで送りますね( ´-` )あと、続編おめでとうございます!!更新楽しみに待ってます!!!! ´ω` )/ (2017年9月3日 18時) (
レス) id: 4c7f3da984 (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - 亜麻都さん» え！？いいんですか！？嬉しいです！！ぜひお願いします！ (2017年9月3日 17時) (レス) id: 289846b93c (このIDを非表示/違反報告)
亜麻都(プロフ) - ななはさん» それと、素人絵なのですが、良かったらイメ画描かせて頂いてもいいですか?? (2017年9月3日 17時) (レス) id: 4c7f3da984 (このIDを非表示/違反報告)
ななは(プロフ) - 亜麻都さん» 亜麻都さん！！嬉しいです！ありがとうございます〜！！ (2017年9月3日 14時) (レス) id: d77432ac6c (このIDを非表示/違反報告)
亜麻都(プロフ) - Twitterから来て、読ませて頂きました!!キュンキュンですね!!面白かったです!!これからも楽しみにしてます!!頑張ってください!!!!ヽ(・∀・)ノ (2017年9月3日 12時) (レス) id: 5a918eebad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
