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タクシーの中では無言が続いた。
中間さんは時々外を見て何かを考えているようだった。
私はさっきの光景を何度も思い出してしまって…
濱田さんの無理して笑う顔が頭から離れない。
また泣きそうになって、俯く。
少しして顔を上げて中間さんを見ると、目が合った。
すると中間さんはいつもの様に、私の頭を撫でる。
中間さんが私の目をじっと見ながら、撫でるのをやめないから、私も目を逸らせなくて。
そしたら涙がまた流れる。
それを拭える余裕がなくて、
涙を流したまま中間さんを見ていたら、
引き寄せられてまた中間さんの腕の中に入ってしまった。
出ようと思ったけれど、
中間さんの腕には力が入っていて出られない。
そのまま中間さんの胸を借りて静かに泣いた。
しばらくすると私の家の前でタクシーが止まる。
「中間さん、今日はごめんなさい、また連絡しますね。」
そう言って降りようとすると、
「俺も降りるわ。」
そう言ってお金を払って中間さんも降りた。
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作者名:華 | 作成日時:2017年12月8日 23時