Triangle 2 (ページ31)

今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:25,318 hit

61 ページ31

その後濱田さんとは色んな話をした。

濱田さんはお兄ちゃんとお姉ちゃんがいて、
末っ子で昔はすごく甘えん坊だったらしい。

関西から引っ越してきたのはお父さんの転勤で、
中間さんとちなつ先輩とは同じマンションだったので仲良くなった。

少し体が弱かった濱田さんは、
中間さんがいつも優しく守ってくれていて、大好きなお兄ちゃんだった。
もう体は全然元気で、
昔の弱さどこいったんやろ？
なんて言ってる。

ちなつ先輩とは中間さんが中学に上がっても毎日一緒に登下校していたし、
毎日のように家で遊んでいた。

でもちなつ先輩が中3の時に彼氏ができてからは少し距離ができたらしい。
でも気まづいとかそんなことはなくて今でも仲良しだし、
なんなら今、昔の仲の良さが戻っている。

そんな事をたくさん話してくれた濱田さん。
なんだか3人の幼なじみの関係がとても素敵で、話を聞いていて純粋に微笑ましいと思った。

「なんか、濱田さんの話聞いてると、
濱田さんとちなつ先輩の間に入る隙なんてなさそうな感じですけどね？」

「そんなことないよ。
実際ちなつは彼氏普通におったし。
俺も何人かは付き合ったりしたしな。
それに、ちなつのこと恋愛の好きって思ったんは、高3の時くらいやし。」

「そうなんですね。
近すぎて気づかなかったとか？」

「どうなんやろな笑
ほんま自分でもようわからん。」

「でも濱田さん幸せそうな顔してますよ。」

「えー？
なんやそれめっちゃ恥ずいやん。」

「ほら、また。」

「りかちゃんほんま勘弁して笑
俺の話はもうええよ。
りかちゃんの話も聞きたい。」

「私の話は大丈夫です笑」

「なんでなん？笑
今日はお互いを知る会やろ？笑」

「うーん、でも濱田さんみたいに素敵な話ないですもん。」

「そんな事絶対ないって。
聞かせて。
はい、まずは家族構成な。」

そう言って私の話を聞こうと少し前のめりになって、
ニコニコするから、
その表情がかわいくて、つい私も微笑んでしまった。