Triangle 2 (ページ17)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:25,314 hit

47 ページ17

「久しぶりに来て急に何言ってんの？笑
泣いてないよ？」

ちなつ先輩は笑いながら言ったけど、

「嘘つくなや。俺にはわかる。
何年お前といると思ってんの？」

真面目な顔で言った濱田さん。
こんな濱田さん見たことない。

「…大丈夫だから、ほんとに。
りかちゃんに話聞いてもらったから。」

「…お前さぁ、
なんで俺のこと頼らんの？」

「え、頼ってるよ？
今回はたまたまだってば。」

「泣くほどのことあったんやろ？
俺はお前のことほっとけないんやけど。」

「…言いたくないことだってある。
崇裕に心配かけたくないし。」

「なんやそれ。
もっと頼れよ。何も言わへん方が心配する。」

その言葉に黙ってしまったちなつ先輩。

「ちなつ先輩？
私あっち行ってましょうか？2人で話ます？」

そう聞くと、
私の腕を引っ張って首を振る先輩。

「大丈夫、ほんとに大丈夫だから。
崇裕のこと頼りにしてないとかじゃないからほんとに。
ごめん、トイレ行ってくる。」

また泣きそうな顔をした先輩が走って行った。

残された私たち。

濱田さんは俯いていて。
すごく辛そうな顔をしていた。