Triangle 2 (ページ13)

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いつもは長く感じるバイトも
今日は一瞬で終わった気がした。

中間さんが、

「濱ちゃんとメシ行くけど、
りかちゃんももちろん来るよな？」

と変な誘い方をしてきたが、

「はい、もちろん行きます。」

と返すと、

「りかちゃんほんま腕上がったわ…」

そう言って笑った中間さん。

着替えて外に出ると、
まだ2人は出てきていなかった。

ふと携帯を見ると、
珍しくちなつ先輩からのLINE。

“りかちゃん、私の恋終わったかも笑”

「え…」

ちなつ先輩からの文面を見て
つい出てしまった声。

急いで返事を返す。

“先輩どうしたんですか⁈
何かあったんですか？”

すぐに返事がきて、

“彼が女の人と腕組んで歩いてるの見ちゃった。
彼女かどうかはわからないけど、
声かけられなかった…”

その内容に絶句した。

“そうだったんですね…
でも、彼女かどうかはわからないじゃないですか。
友達でも腕組んだりすることもあるかもしれませんよ。
ちなつ先輩も濱田さんとか中間さんとそんなことしませんか？”

“そっか…うん、たしかにふざけて腕組んだりしてたかも。
りかちゃん話聞いてくれてありがとうね。
ちょっと怖いけど、今度会った時聞いてみようかな。”

“ちなつ先輩、応援してますから‼
明日サークル行きますか？
もし会えたらた愚痴でも何でも聞きます‼”

“ありがとう。
急にごめんね。
この前りかちゃんと話したばっかりだったからつい…
ありがとう本当に。明日会おうね。”

ちなつ先輩がすごくかわいい顔で私にしてくれた恋の話。
絶対うまくいってほしかった。

その人が本当に彼女かはわからないけど、
たしかにちなつ先輩が言うように不安になるし、
なんだか私までショックだった。

そんな事を思っていると、

「りかちゃんお待たせ、ごめんな遅くなって。」

「いえ、大丈夫です！」

「ほな行こかー！」

今の私と正反対なテンションの中間さんと濱田さん。
その2人の後ろをついて行く。