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3月になった。


新幹線のチケットを取って大阪に向かう。
重がいるとは限らないし
会えないかもしれない。

でも、重に連絡するのは
最後の最後まで我慢する。

迷惑をかかないようにという気持ちと
自分の力で重に会いたかったから。




朝から出発して、着いたのはお昼過ぎだった。


「大きいな…」


大阪の街はとっても広くて。
東京にも負けないんじゃないかな
なんて思った。

この街のどこかに重がいる。
知らない土地に来て不安はあったが、
重がいると思うと少し気持ちが和らいだ。



どうしようかな…
とりあえず大学に行ってみようかな…
携帯でお母さんに教えてもらった大学を検索して向かった。



とても大きな大学で、
私の通う大学よりも大きかった。
こんな広いとこで重のこと探せるのかな…
とりあえず入ってみよう。



人の大学に入るのは少し勇気がいる。
それに、部外者だからそんなにウロウロしていては不審だ。
校門の近くで30分程待ってみる。
案の定重は現れない。


そりゃそうか…
そう思って大学を後にする。


とりあえずご飯を食べよう。
重のお母さんが教えてくれたお店。
すごくおいしかった。

大阪らしい食べ物が街中にあって、
見ているだけでワクワクした。

それに、街中の人が関西弁を喋っている。
私の周りに関西弁を喋る人は重しかいなかったから、不思議な感覚。
でも懐かしくて、嬉しくなった。



だいぶ陽も落ちてきた。
重の家に行こう。

重いるかな…どこかへ出かけてるかな。
大学かもしれないし、
バイトかもしれない。

別れてからの重の様子を全く知らなくて。
どんな友達と遊んでるのかな。


知りたいことだらけだった。

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作者名: | 作成日時:2017年10月14日 14時

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