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春がもうすぐ近くにきている3月の夜。
電話が鳴る。
「もしもし?重?」
「もしもし、今大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。
今日もお疲れさま。なんかあった?」
「あんな…就職内定もらった。」
「え⁈こっちの希望してたところの⁈」
「うん。ヤバイ。
さっき電話来たんやけどさ…
まだめっちゃ手震えてる。」
「重本当によかったね‼おめでとう‼」
「ありがとう。夢見たいやわ、実感がまだ湧かないんやけど。」
「そうだよね、すぐにはね。
でもほんとすごいよ重‼
私も頑張らなきゃ。」
「応援してるで。
ゆりならきっと大丈夫や。
焦らんで頑張ってな。」
「ありがとう。」
「ごめんなこんな夜遅くに電話して。
ほな、また連絡する。
おやすみ。」
「おやすみ。」
電話を切った後、ベットに寝転がって天井を見ながら喜びに浸る。
重ほんとにすごい。
高校の時もだったけど、
自分が決めたこと、
全部ちゃんとやりこなすんだもん。
かっこいいな。
私も頑張ろう。
重、帰ってくるんだ…
またこの街で重と過ごせることに、今からワクワクが止まらなかった。
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作者名:華 | 作成日時:2017年10月14日 14時