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久々の重とのデートはあっという間で。
そろそろ帰る時間になる。
もう大学生になった私たちは
時間にも余裕があるが、
重は明日も就活がある。
「重、そろそろ帰ろうか？
明日も早いんでしょ？」
「うーん、まぁ…そやな。」
「じゃあ帰ろう。」
「そやな…」
「そやなばっかり笑
明日頑張ってね。」
「ありがとう、頑張るで。
ゆり、寂しいな。」
「それ私我慢したのに笑」
「ごめん。
次いつ会えるかわからんしな…」
「それも我慢した笑」
「ゆり、我慢ばっかりやん笑」
「だって重に頑張ってほしいからさ。
私がワガママ言ったら
重聞いてくれちゃいそうだし。
だから我慢。」
「そっか。ごめんな。
でもさ、再来年ちゃんとここに帰ってこれるように、今頑張るな。」
「うん。
私も重に負けないように
ちゃんと頑張るからね。」
「頼もしい彼女やな笑」
「なんかやだ。
女の子なんですけど笑」
「知っとるよ。
…かわいいかわいい俺の彼女やで。」
「…重顔真っ赤じゃん笑」
「うるさい。見んな。」
「かわいいーー笑」
そう言って、
重のほっぺを触りながら覗き込むと、
その手を掴まれて、
「ゆり」
名前を呼ばれたかと思ったら重の腕の中。
「絶対帰ってくるから、待っとってな。」
「うん、待ってるよ。」
そういうと微笑んだ重。
ぎゅーーーっと重を抱きしめ返すと、
「折れるー」
とか言いながら笑っていた。
「じゃあね、またね。」
「おう、また。連絡するな。」
そう言ってそれぞれ歩き出す。
頑張ろうね。
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作者名：華 | 作成日時：2017年10月14日 14時
