123 ページ23
3年生になった。
徐々に就活を始める。
重と私は順調に遠距離恋愛をしていた。
重も忙しくて、
なかなかこっちに帰ってこれないが、
連絡はよく取り合っていた。
会いたいなと思うことはもちろんある。
でも、不安はなくて。
満たされた気持ちの方が強かった。
秋のある日、
重から電話がくる。
「もしもし、ゆり?
今大丈夫?」
「もしもし、うん、大丈夫だよー。
どした?」
「あのさ、俺来週そっち帰ろうと思って。」
「え、ほんとに⁈
忙しいのに大丈夫なの?」
「うん。
…あんな、就活で行くんやけど、
俺卒業したらそっち戻って
就職しようと思って。
こっちで勉強してた事が生かせる所がそっちにあるみたいでさ。」
「ほんとに⁈
嬉しい。重が戻ってきてくれるなんて…」
「落ちたら帰れへんけどな笑
ゆりは?就活どう?」
「うん、私も資格取ってるからさ、
それを生かせればと思って。
でも行きたいとこはもうちょっと先にならないと募集でないみたいだから、
今は待ちの状態。」
「そっか。ゆりも
行きたいとこ行けるとええな。
とりあえず、帰省も兼ねて
1週間くらいは帰るから。
久々に会おう。」
「うん、会いたい。
早く来週にならないかな。」
「俺も楽しみにしてる。
じゃあまた連絡するな。」
久しぶりに重に会えるんだ。
嬉しくてたまらない。
20人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華 | 作成日時:2017年10月14日 14時