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あれから一緒に布団に入って、
また少し話をして…

バイトで疲れて眠そうな重に、



「重、寝よう。」



と言うと、



「そやな、おやすみ。」



そう言って私の事を抱きしめたと思ったら、
すぐに聞こえてきた寝息。



私はそんな重を見つめながら
また幸せを感じて。
触れるだけのキスをして眠りについた。




朝起きると、横に重の姿がなかった。
あれ?
眠い目を擦りながらドアを開ける。



昨日の私のようにソファーに座って
外を眺めている重。



「重、おはよう。」



ドアの前から声をかけると、
振り向いて、


「おはよう。
ゆり、ここおいで。」


と言う重。

言われた通り重の横に座ろうとすると、
腕を重に引っ張られ、
バランスを崩して
重に倒れこむような体制になる。

それをうまく受け止めて、私を抱きしめる重。

変な体制になっていた私の足を
膝の上に乗せて向き合う体制になった。




「ゆり」



「重、なんか恥ずかしい。」



「んー?恥ずかしないよ。
ゆりがめっちゃよく見える。」



「それが恥ずかしいんだよ。」



「…」



「重ー?」



「んー…」



「どしたの?」



「んー…」



「んーだけじゃわからない笑」


なんだか重が子どもみたいで、
かわいくなって頭を撫でると、



「ゆり、愛してるよ。」


そんなことを言うから頭を撫でる手が止まる。



重は高校の時も、
“愛してる”
という言葉を言ってくれた。

でも私はそれが恥ずかしくて
いつも言えなかった。



「うん、私も」



これが精一杯。



すると重が短いキスをして、
またぎゅっと抱きしめた。



「ゆりは照れ屋さんやな。」



重には全部お見通し。

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作者名: | 作成日時:2017年10月14日 14時

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