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重に会いに行くと決めた。
色々考えて、重を惑わすのは嫌だから
突然行くことにした。
だから重に連絡はしていない。
でも…大学も家もわからない。
まずはそこから。
ピンポーン
「はい。」
「あ、佐藤ゆりと申します。
急に訪ねてきて申し訳ありません。」
「え、ゆりちゃん?
ちょっと待ってて。」
そう言って出てきてくれた人、
「ゆりちゃん久しぶり。
ほんまに来てくれたん?びっくりやわ。
とりあえず入って入って。」
重の実家にお邪魔した。
重がいない実家にお邪魔したのは初めてで。
リビングに通されて
椅子に座って待っていると、
お茶を持って来てくれた重のお母さん。
「ゆりちゃんよう来たね。
ほんまびっくり。」
「突然すみません。本当にごめんなさい。」
「なんで謝るのよ。
会いたかったから来てくれたん嬉しいよ。」
「ありがとうございます。」
「なんかあったん?
大毅になんか言われたん?」
「いえ…あの…
重の大阪の家の住所教えてくれませんか?」
「え、大阪の?
全然ええけど、なんで?行くん?」
「あ、はい、会いに行きたくて…
でも重の予定とかもあると思うんで
迷惑かけたくないし…
だからいくら待ってもいいんで行きたくて…」
「ゆりちゃん…大毅のこと好きなん?」
「はい…大好きです。」
「そっか。
ありがとうね、大毅幸せ者やな。」
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作者名:華 | 作成日時:2017年10月14日 14時