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少し歩くと、執事の制服を着た推定16歳くらいの女の子に道を阻まれる。

「出てゆきなさい、ここは私有地よ、断りなく立ち入るのはまかり通らないの」

そう淡白に少女は言う。

「おい、A、お前の顔パスでどうにかなんねぇのかよ」

レオリオにそう言われるので、顎を指をトントンと叩く。

「んー、見覚えないのよね、多分私が通ってた頃は居なかったんじゃない?」

「じゃあ、名前とか… ほら、婚約者だろ」

「元、ね」

そう淡々と会話をしてると、執事の少女は持っているステッキで一線を地面に引いた。

「大目に見るのはそこまでよ、この線を一歩でも越えたら実力で排除します」

その言葉にクラピカもレオリオも構えるがゴンくんがそれを止める。

私なら、簡単に通れる、それは鏡を渡りながらと言う意味でも、実力という意味でも。
でもここで私が動いてしまったらあまり意味はない。

それに、誰かが見てる。

視線を探ってる間にも、ゴンくんは攻撃はせず、ただ執事の攻撃を受け続けながらも中に入ろうと試みる。
そうこうしてるうちに辺りは夕焼けで真っ赤に染まるが、ゴンくんは進むのをやめない。

「ねぇ、止めないの?」

そう二人に聞いても返答はなく、ゴンくんにまっすぐな視線を向けている。

「そっか」

一人納得した私もまっすぐ見るしかなかった。

「やめてよ…もう来ないで!」

彼女の顔は真顔だが、少しの動揺が見られる、彼女もきっとキルアくんを助けたい側の人間、でも立場的にそれが許されないのだろう。

「君はミケとは違う。どんなに感情を隠そうとしたって心はある。キルアの名前を出した時、一瞬だけど目が優しくなった。」

ゴンくんがそう言うと、少女は腕の力を緩め、構えを解き、気付けば数滴の涙を流していた。

「お願い…」

それ以上言ったらダメ…

「キルア様を助けてあげ…」

彼女がそう言い終える前に、銃弾と共にそれは、少女の頭に当たり、その体は地面に叩きつけられた。

「全く、使用人が 兄を言っているのかしら」

みんなが驚いてる中、いち早く声の人物の方を向く。
そこには、数年ぶりに見たキキョウさんの姿と綺麗な顔をした着物の少年。
恐らくゾルディック家の1人だろう。

「まるで、私達がキルをいじめてたみたいに… 貴方がゴンね、イルミから話は聞いてます… ん?そこにいるのは、Aちゃんかしら?」

「お久しぶりです、キキョウさん」

一礼して挨拶をするが、それよりも…

イルミが帰ってる。

それだけが残った。

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ねこ娘(プロフ) - あの無感情のイルミをそこまでキャラも崩さずに描けるの尊敬します、、、主人公もイルミも感情がないはずなのにちゃっかり恋しちゃってる?感じがなんとも、、、ついに旅団と関わっちゃうのかぁ!!続きがとても気になります。更新頑張ってください!! (2020年3月20日 21時) (レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてらんど(プロフ) - あぁぁぁ胸きゅんする!!! (2020年2月9日 18時) (レス) id: b348ed70ca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ワイワイタヤコンさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ありとあらゆる病原菌の自然宿主である黒猫さん» そう言ってもらえると嬉しいです! (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
ワイワイタヤコン - 好きすぎて、読み返してる。 (2020年1月16日 1時) (レス) id: c66835a7d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花ノ絵 | 作成日時:2019年11月28日 23時

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