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階段を上がっていくと、外の匂いと薄っすら風の音がしたので外が近いのだとわかる。
あと少し、そう考えるだけで自然と足取りは軽くなり、よりスピードを上げると、先を走ってたゴンくんとキルアくんの背中とサトツさんが見え、気づかないうちに随分前に来てたのだと実感する。
外へ出ると、何時間ぶりかの外の空気を吸う。
ぞろぞろと外へ出る受験者達、やがて時間が来たのか、私達が上がってきた階段のシャッターが降りる。
それを気にする様子も無くサトツさんは説明を始めた。
「この湿原の生き物はあらゆる方法で獲物を欺き、補食しようとします」
その言葉に、シャッターに向いてた受験者の視線は試験官に集中した。
「それが、詐欺師のねぐらと呼ばれる由縁です、騙される事のないよう、しっかりと私についてきてください」
その言葉に、このマラソンがまだ続くと思い知らされる。
そして今回はライバルだけでなく、敵もいると。
辺りがざわつく。息を飲む人もいれば、騙されるわけないと涼しい顔をする人も。
だけど私が無意識視線を向けたのは… 301番…
小さい私は彼に助けこそは求めていたが、それが恋だったかはわからない。
だけど、無性に気になってしまう。
そんな事をぼんやりと考えていると、大きな声が響いた。
「騙されるな！」
ボロボロの人が影から出てきて、サトツさんに指を指して、「そいつは嘘をついている」と断言した。
めんどくさい。
これが私の率直な感想だった。
どっちが本物の試験官なのか、そう議論になってると、私の視界の端に写ったヒソカに動きが見えた。
ああ、こいつはと思いながらも、わかりやすく結果が出る方法でもあるので、止めない。
そして、ヒソカは瞬時に何枚かのトランプ疑惑をかけられた2人に投げつけた。
すると、偽物だと騒いでた人に見事に刺さり、重い音と共に地面に倒れた。
一方のサトツさんは綺麗にそのトランプを受け止めた。
「なるほど、なるほど、これで決定… そっちが本物だね」
視線だけをサトツさんに向けてそうヒソカが言うと、みんな一斉に試験官の方を向いた。
「我々が目指すハンターの端くれともあろう者が、あの程度の攻撃を防げないわけないからね」
「誉め言葉として受け取っておきましょう」
再度の忠告後、一次試験後半戦が始まり、私達はヌメーレ湿原にへと入っていった。
私は無意識に、常に、
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ねこ娘(プロフ) - あの無感情のイルミをそこまでキャラも崩さずに描けるの尊敬します、、、主人公もイルミも感情がないはずなのにちゃっかり恋しちゃってる？感じがなんとも、、、ついに旅団と関わっちゃうのかぁ！！続きがとても気になります。更新頑張ってください！！ (2020年3月20日 21時) (
レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてらんど(プロフ) - あぁぁぁ胸きゅんする！！！ (2020年2月9日 18時) (レス) id: b348ed70ca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ワイワイタヤコンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ありとあらゆる病原菌の自然宿主である黒猫さん» そう言ってもらえると嬉しいです！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
ワイワイタヤコン - 好きすぎて、読み返してる。 (2020年1月16日 1時) (レス) id: c66835a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花ノ絵 | 作成日時：2019年11月28日 23時
