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その声が自分にかけられてると思わず無視するも、今度は私の横に並んで、こちらを見てくる。
「ねぇ、お姉さん」
確実に私にかけられた言葉だった。
「なに？」
「お姉さんさっきから俺達のこと見てるなーって思って」
笑顔でそう言われる。
そんなにみていたのか… 気づかれるほどに…
と、仕事も仕事なので、子供にバレるくらいなのは正直やばいと思った。
「随分可愛らしい喧嘩をしてるなと思って」
適当に思ってもない事を言って、レオリオと名乗った男性にチラッと視線を向けると、少し恥ずかしそうにしていたので視線を戻す。
「そうなんだね！オレはゴン！お姉さんはなんて言うの？」
偽名を名乗るべきか、本名を名乗るべきか…
少しだけ考えて、ファーストネームだけを名乗ることにした。
「A」
「Aさんね！よろしく！」
人懐っこくて、よく笑うこの子に対して、キルアと名乗ってた男の子は私を観察するように見る。
「あんた、表情不気味だな」
なんて失礼な、とか思いながらも事実なのであんまり気にせず横目で彼を見る。
「そう育てられたから。顔から感情を消してるの」
私がそう言えば、何を思ったのか、キルアくんの表情が少し引きつき、後に鋭い目付きで私を睨む。
「あんた…」
「なに？」
真剣な声色になったキルアくんにこれ以上聞かないで、と思いながら問う。
その間、話についていけないのかゴンくんは少し不思議そうな顔をしてた。
「…いや、やっぱ何でもない…」
そんな会話をしてるうちに、クラピカと言う少年は、私よりペースをあげていて、レオリオのペースは下がっていった…
あーあれはもうダメかもね、と思いながら自分の呼吸を乱さず前を進むが、ゴンくんとキルアくんは止まって、レオリオを見ていた。
「お人好し…」
捻くれた私はそう思うことしかできなかった。
が、気合いを入れ直したのかレオリオは再び走り出し、その後ろからゴンくんとキルアくんも走ってくる。
ちょうど私を過ぎた時にキルアくんが口を開いた。
「ゴン！どっちが先にゴールするか勝負しようぜ！」
「うん、いいよ！負けた方が1回ご飯奢りね！」
そう言うと2人は一斉にスピードを上げて走り出した。
「若いな…」
そう思った直後左右に頭を振る。
私だってまだ若い…
誰と勝負するとかも無く、なんとなくムキになって、私もスピードをあげた。
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ねこ娘(プロフ) - あの無感情のイルミをそこまでキャラも崩さずに描けるの尊敬します、、、主人公もイルミも感情がないはずなのにちゃっかり恋しちゃってる？感じがなんとも、、、ついに旅団と関わっちゃうのかぁ！！続きがとても気になります。更新頑張ってください！！ (2020年3月20日 21時) (
レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてらんど(プロフ) - あぁぁぁ胸きゅんする！！！ (2020年2月9日 18時) (レス) id: b348ed70ca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ワイワイタヤコンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ありとあらゆる病原菌の自然宿主である黒猫さん» そう言ってもらえると嬉しいです！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
ワイワイタヤコン - 好きすぎて、読み返してる。 (2020年1月16日 1時) (レス) id: c66835a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花ノ絵 | 作成日時：2019年11月28日 23時
