9ぺージ ページ11
ハンター試験を受けると決めてから2週間が経ち、その当日を迎えヒソカと共にザバン市へ…
「A何してるの、会場はこっち」
大きな建物を眺めてるとヒソカはそう言いながら隣の定食屋を指差した。
「…なんの冗談？」
いつもの真顔で聞いても、ヒソカの顔はいつもと変わらない。
「冗談じゃないよ、ほら行くよ」
そう言われ大人しくついていく。
「へい、いらっしゃい！ご注文は？」
中に入ってもやっぱりただの定食屋で、ヒソカにからかわれてるか、ただの気まぐれか、と考える。
「ん〜ステーキ定食」
「…焼き方は？」
「弱火でじっくり」
ヒソカの注文に明らかに店主の表情が変わるのを見逃さなかった。
ただの注文の筈なのに、と思ったがやはりここは試験なのか。
「お客様、奥の部屋へどうぞ！」
そう言われて通された部屋には何もなく、案内をしてくれた店員さんに、丸いプレートを貰う。
それをひっくり返して見ると『45』と書いてあった。
「ほらね、ここが試験会場」
「…随分回りくどいことするのね、ハンター協会」
「受験者を絞るため、じゃない？ところで…」
目を細めギロッと私を横目に見るヒソカに「なに？」って答える。
「あんなに凄い情報収集能力を持ってるのに、試験会場の情報は探れなかったのかなって思ってさ」
下に降りていくエレベーターの中で沈黙が流れる。
「ノーコメントで」
「もしかして、念能力？」
「ノーコメント」
「人間にしか通用しないとか」
「ノーコメント」
能力を探られてる。
この人には絶対バレたくないそう強く思って淡白に答えるとエレベーターのドアが開いたので先に降りる。
「ここまで、どうもありがとう」
「残念、キミの能力を探るチャンスだと思ったんだけど、少しはわかった気がするからよしとするよ」
ひらひらと手を振って会場の人混みに消えていったヒソカ。
その後、周りを見渡す。
能力者は… いなそう、そうか、ハンター志望者であって、ハンターではないのか。
手強そうな人もいれば、そうでもなさそうな人も… ちゃんと受かるかしら…
40名ほどいる受験者を眺め思考を巡らせてると。
身長が低く、ふくよかな男性に声をかけられた。
「ヨォ、俺はトンパだ、キミ初受験だろ？」
そう話しかけられ、会釈だけ返す。
沈黙が流れた後、どこか気まずそうにジュースを差し出してきた。
「よ、よかったらこれ差し入れだ、喉も乾くだろ」
「はぁ…」
一応貰うが、人から貰ったものを飲む気はなかった。
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ねこ娘(プロフ) - あの無感情のイルミをそこまでキャラも崩さずに描けるの尊敬します、、、主人公もイルミも感情がないはずなのにちゃっかり恋しちゃってる？感じがなんとも、、、ついに旅団と関わっちゃうのかぁ！！続きがとても気になります。更新頑張ってください！！ (2020年3月20日 21時) (
レス) id: d91513b7f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱすてらんど(プロフ) - あぁぁぁ胸きゅんする！！！ (2020年2月9日 18時) (レス) id: b348ed70ca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ワイワイタヤコンさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ絵(プロフ) - ありとあらゆる病原菌の自然宿主である黒猫さん» そう言ってもらえると嬉しいです！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: dcfd5de193 (このIDを非表示/違反報告)
ワイワイタヤコン - 好きすぎて、読み返してる。 (2020年1月16日 1時) (レス) id: c66835a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花ノ絵 | 作成日時：2019年11月28日 23時
