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「招待券、確認させていただいてよろしいでしょうか。」




そう言って笑顔で手を出すフジさんに、私は招待券を見せる。
それを見ると、フジさんは笑顔で館内に入れてくれた。

ヒラさんの方でチェックを受けたレトルトも、館内侵入に成功したようだった。


今回の私達は、老夫婦の変装。

わざと背中を丸めて歩くのは少々大変だ。
けれど、あまり身長の高くない私達にはぴったりの変装かもしれない。




『…パライバ・トルマリンの展示場所は?』

「四階、大きい一室にパライバ・トルマリンのみ展示しとるらしいで。」




小声で話ながら、展示物を見ていく。

絵画に彫刻、宝石にジュエリー、華やかなものばかりだ。




ドンッ


『あっ…。』




誰かにぶつかり、持っていたバッグを落としてしまう。

焦ってとろうとする老婆を演じていると、バッグは持ち上げられ私の前に差し出された。




「大丈夫ですか?おばあさん。」

『…ありがとねぇ。』




私のバックを拾ってくれたのはアブさんだった。

優しい笑顔で私にバックを渡すと、気を付けてねー!と声を掛ける。
主催者側も、客に混じっているようだ。




「ばあさん、大丈夫か?」

『えぇ…。』




レトルトも演技に入ったようだ。

私に近づいた隙に、そっと耳打ちをされる。




「それぞれの階に、客に混じってスパイがおるで。」




一階は、招待状確認の二人。
そして、こーすけがいたらしい。

今いる二階はアブさん、出口付近にキヨ。

三階はP-Pとつわはすらしい。

という事は、四階はあまったセピアさん、そしてコジマさん。




「三階のデータは入手済みやで。」




このまま客の流れに乗って四階へ。

目指すはパライバ・トルマリン。

〃→←〃



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レイ - 続きが気になる… (2022年8月10日 12時) (レス) @page36 id: 88c030d218 (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - めちゃくちゃ面白いですね!シリーズ1話から一気に読んでしまいました!!更新楽しみにしてます。 (2022年4月7日 0時) (レス) @page35 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
紫花莉(プロフ) - 春雨さん» ありがとうございます! (2018年4月16日 17時) (レス) id: adbcb7ad7c (このIDを非表示/違反報告)
紫花莉(プロフ) - ネアさん» ありがとうございます! (2018年4月16日 17時) (レス) id: adbcb7ad7c (このIDを非表示/違反報告)
春雨 - おもしろいです!一気に見ちゃいました!頑張ってください! (2018年4月7日 22時) (レス) id: 71cbe914fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫花莉 | 作成日時:2016年11月28日 18時

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