「クラスメイト」 ページ43
・
そこで気が付いた。
私は今、キヨの姿をしているんだ。
だから、誰もなかみが私だという事に気が付かない。
『…はい、そーですけど』
「わぁ！！やっぱり、本物のキヨさんだぁ！！」
「あの、写真一緒に取って貰えませんか？！」
『えぇっと…、今急いでて、写真は…』
クラスメイト達は私の話を聞くと、少し寂しそうにしょんぼりした。
＿＿＿＿＿すごい、私のクラスでも有名人だったんだ。
普段クラスメイトと話さないせいか、全く気が付かなかった。
…そこで私は閃く。
『…君たちって、××高校の生徒さんだよね？』
普通のおじさんがこんなセリフを言ったら、きっと即警察行きだろう。
けれど喋っているのはイケメンな有名実況者、しかも中身は女だ。
クラスメイト達は、再び悲鳴に近い歓声を上げた。
「え、私たちの事知ってるんですか？！」
『実は、知り合いが同じ学校なんだ』
「知り合い？誰ですか？私達、もしかしたらその人と友達かも…、」
『＿＿＿＿＿神崎Aっていう子なんだけど、二年生の』
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ、三人の表情が強張った。
＿＿＿＿＿この方法なら、私が今どうしているのか、違和感なく知ることができる。
『知り合いかな？実は俺、今その子の事探してるんだけど…』
「…、Aは、その…、学校にきてないんです、最近」
「…そうそう、不登校で、だからアタシ達何も知らな、」
「病院に入院してます」
二人の女子が気まずそうに喋る中、ハッキリとした声が聞こえた。
中学の時の友人だ。
彼女は真っ直ぐに私を見ながら、まるで入試の面接の様にハキハキ喋る。
二人の女子たちの表情が青くなる。
『…入院したって、どういうこと？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 420人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫花莉(プロフ) - 藤原(仮)さん» ありがとうございます！私、元々ギャグ系を書くのが好きで…、笑ってもらえてうれしいです！頑張ります！！ (2018年1月27日 20時) (
レス) id: adbcb7ad7c (このIDを非表示/違反報告)
紫花莉(プロフ) - はーさん@ガチパパおめでとう！！さん» 他の作品も見ていただきありがとうございます！！設定、気に入ってもらえてうれしいです…！ (2018年1月27日 20時) (レス) id: adbcb7ad7c (このIDを非表示/違反報告)
藤原(仮) - うっしーと会話してるとこ笑っちゃいました笑更新ファイトです！ (2018年1月27日 17時) (レス) id: b2e8861a5d (このIDを非表示/違反報告)
はーさん@ガチパパおめでとう！！(プロフ) - 今作も凄く面白いです…！設定とか凄い好きです…。更新頑張って下さい！ (2018年1月27日 10時) (レス) id: 1242ede1ee (このIDを非表示/違反報告)
紫花莉(プロフ) - ねむりかわねごと@あたキヨ勢さん» コメントありがとうございます！結構終盤の方にきてますね…、頑張って更新しようと思います。 (2018年1月15日 18時) (レス) id: adbcb7ad7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫花莉
| 作成日時：2018年1月3日 14時
