【ky】 朝起きたら有名ゲーム実況者になってました

三日目　「連絡」 ページ22

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目が覚めると、そこはキヨさんの部屋だった。

時間は朝の７時、どうやら夢から覚めたようだ。


あの後、私はキヨさんに言われて、これからやってみたい事をリストアップした。
想像しただけで楽しくて、今までの嫌な出来事を忘れるには十分。




『…楽しかったなぁ』




起き上がると、まだ慣れないキヨさんの目線。
夢の中では元の自分の身体？というか姿だから、夢から覚めると毎回混乱してしまう。

スマホを取り出し、レトルトさんとのトークルームを開く。




《今日、フジさんと映画に行くんですけど…同行してもらえませんか？》

《了解！ボディーガードちゅう事やな！》




なんか違う気がするけど、ツッコまずにスタンプだけ押しておく。

次にフジさんとのトークルームを開く。




《今日Okです》

《ありがとう！じゃあ、11時に××公園前まで来てね》

《歩きですか？》

《うん、キヨ風邪？》

《風邪じゃないですよ、健康です》

《なんか、キヨが敬語って珍しいね、笑》




あ、そうか。
フジさんは、まだ私が記憶喪失(設定)という事を知ら無かった…。

会った時に伝えよう。そう思い、取りあえずレトルトさんに時間と場所を教える。




《レトルトさんも呼んでいい？》

《いいよー！》




よかった。フジさんとレトルトさんは、そんなに仲が悪いわけではないみたいだし。

今日は上手くいきそう。




『…そうだ』




私は紙を用意して、ペンでその上に文字を書く。


"キヨさん、上手くいきそうです！楽しんできますね！"


テレビの前のキヨさんに、少しでも多くの情報を伝えたい。
私の顔には自然と笑みが浮かんでいた。

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