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独り(過去編) ページ1

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「こんなとこに子供なんて、」

「可哀想に」



施設外の聞き飽きた大人達の声。
子供...ましてや女の子供なんて私以外誰もいない。

物心着いた頃には汚い施設の環境にすっかり慣れ
子供だからか覚えるのが早かった私は5歳で銃を持ち、体術などを学んだ。

同じような施設は周りにもあり、そこには子供がいると聞いたことがあった。
その子たちも、同じなのだろうか。



「教官殿」

「どうしたA」

「自分、体調が良くないであります」

「嘘をつけ!またてめぇはサボろうとして!」

「本当のことであります」



教官は体格のいい大男で、怖いとか逆らうなとか骨のないやつが影で言ってるがそんなことどうでもいい。

今日も今日とてやる気なんてものは起きない。
あわよくば金を貰って外を散歩してきたい。

そんなことが出来るのは貰い手ができた時か、生涯をかけてやらなくてはいけない仕事に就くか、だ。



「...あの子、」



微かにそんな声が聞こえた。

いつも通り教官殿に怒鳴られていると声のした方から視線を感じた。
柵の外に目をやると珍しい、黄緑の髪の少年を見つけた。


はっ、と目が合う。

そいつは隣にいた同じ髪色の背が高い男性の服を引っ張り私を指さした。


……見世物じゃねェぞ。
そう思いながらキレイな服を纏った少年を睨みつけた。



「おい聞いてんのかA!」

「あいあいさー」

「このクソガキ!!!」



何やら悲壮感漂う顔で柵に握ったそいつ。
...多分貴族だろう。


ブチギレているクソ教官に腕を引き摺られ、そのあとそいつがどうなったかはわからなかった。
どうでもいいが、腕立てと腹筋100回ずつ追加する癖はやめた方がいいと思う。

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作者名:はなちゃ | 作成日時:2022年9月21日 22時

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