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「それにしてもまだジョングクがA抱いてないってのが奇跡」
「絶対ジョングクのドタイプなのに」
「お互いに初彼、初彼女だよね」
「ヤリチンとビッチが真面目に付き合えるものなの?」
「秒で寝たりして」
「ありえるのが怖い」
いつもの悪ノリも今の私の耳にはひとつも入ってこない。
そもそも、ジョングクとそんなに仲良くないし、接点といえば1・2年同じクラスだっただけ……。
「ほら、早速行ってきな!」
「また女子口説いてるよ、Aの“彼氏”。」
『〜〜〜っ』
もう、逆にチャンスだと思おう。
好きな人と付き合えるチャンス。
絶対振られるけど。
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ジョングクのテーブルの前に立って
握ったままの拳からは汗が出る。
「あれ?Aどうしたの?」
その声で一斉に集まる視線。
今しかない。
ゆっくりとジョングクに近づいて
ひとつ、深呼吸。
『あ、あの、』
JK「、、、え、俺?」
きょろきょろ周りをみて自分を指差すジョングクに頷く。
『、、わ、私と、付き合ってくれませんかっ、。』
もう後戻りはできない。
恥をかくだけ。
あぁ、体育祭の時よりも顔が熱い。
JK「えっと、……うん。よろしくA。」
『だよね、ごめんなさ、、、、、、っえ????』
今、よろしくって言った?
聞き間違えた?
「うっわ、すんごいカップルできた」
「やば」
「この二人が付き合うとか夢だと思ってたけど現実に起きてしまった」
「なんかちょっと楽しみ」
同時に1組のテーブルから聞こえてくる拍手。
「ひゅーひゅー!」
「Aおめでとー!」
「やるぅー!」
聞き間違えじゃ、ない…………
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作者名:ひま | 作成日時:2022年5月16日 21時