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『なんでっ、やめて』
私の声などまるで聞いていないジョングクは今どんな表情をしているのだろうか。
そのまま抱きしめられて制服を通して頬にジョングクの体温と鼓動が伝わった。
JK「Aが」
JK「Aが好きなんだよ。好きだからだよ。」
遮るものが何もないその声が一筋の風となり響いてくる。
うちわであおいだときのように一瞬ふわりと空気が形を作った。
JK「すぐに抱いたらそこで関係が終わることくらい分かってるから、だからAに手を出さなかった。
罰ゲームで告られたことは分かってたけどAといつか両想いになりたくてずっと付き合い続けてたんだよ。」
JK「俺なりに好きってアピールしてたつもりだったんだけど
ちゃんと伝えてなかったからAにひどい思いさせたよな、ごめん。
まだ間に合うなら言わせて。
Aが好きだよ。」
ジョングクの目を見れば嘘をついているようには見えなくて、私をまっすぐに見つめていた。
こんなことがあって良いのだろうか、夢なんじゃないのかと思うほどに信じられない言葉。
JK「改めて、俺と付き合って」
何度も首を縦に振って再びジョングクの胸に頭を埋める。
お互いの背中に腕をまわして
少しの空気も入れさせないほど
きつく温かく抱きしめ合った。
＿＿＿学校一のヤリチンとビッチが化学変化を起こす
end.
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作者名：ひま | 作成日時：2022年5月16日 21時
