[HQ]守護者

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澤村「烏野の、“守護神”。」

日向「しゅ…守護神…！？」

「ソワッとするよなぁその異名。」

日向「お、おれにも付きますかね！？カッコイイやつ！！」

「小さな巨人かなー。」

日向「う、うおお…！」

目を輝かせる後輩。可愛いものだ。

それに対して俺は、内心、少し…

(…いや、このチームが勝つには必要、重要すぎるだろうに。)

望むべきだ、おかえりと言って快く迎えるべきだ。

俺だけの問題で考えていいことじゃない。今年最後の先輩達のためにも。

月島「…やっぱ、なんかありますよね。」

「え？何が？」

月島「その守護神って人、正リベロですか。」

「あー、うん。そうだよ。俺は臨時。」

田中「お、おいおい、お前だってちゃんとしたリベロだっつの！」

「いやー、はは。まさかぁ！アイツならあの及川さんのサーブだって取るだろ。」

縁下「こ、この話題は変えようよ。」

「そうだよ田中。俺は別に気にしてないって。」

田中「でもよ、」

「あのな、そうやって言うと俺がアイツのこと嫌いみたいじゃないか。」

……実際、恨んでるところもあるかもしれないけど。

でも結局は俺個人の問題だ。

もっと足が速かったら、判断力があったら、生まれ持ったセンスがあったら…

候補を上げだしたらキリがないけど。

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