そのさん、げんざい ページ41
...そう、これくらいだ。
これくらいしか接点は無かったはずだ。
同じチームにいたけど特に親しいわけでもない。
余った者同士ペアを組むくらいだ。普段から一緒にいたわけじゃない。
だというのに何故...
(何故、俺はその“牛島若利”と一緒にシューズを選んでいるんだ...？)
「鵲。」
「は、はい！？」
「そのシューズはあまり勧められない。」
「あっ、えっ？」
「こちらの方が良いと思う。」
「ありがとうございます...！？」
パニック。その一言に尽きる。
どうしてこうなったんだ...？
ーーーーー
時は遡り一日前。
シューズの違和感に気付き、休憩中に確認していたところに居合わせた縁下と話していた。
「あ、シューズ擦れてる。ちょっとまずいか...？」
「それいつから履いてんの？」
「んー...中3？」
「買い替えるべき。」
「やっぱりそうするべき？」
「べき。」
そうだろう。スポーツやってると消耗は激しい。
足のサイズも変わりやすいし、なんならよく今まで保った方だ。
「明日買いに行こうかなぁ。ちょうど休みだし。」
「付き添いいる？」
「なんでだよ。一人で行けるわ。」
「はははっ。いや、どういうところで買ってるのかなって。」
「普通のところだよ。中学の頃から行ってる。」
ーーーーーー
そして今朝。
親からシューズ代を貰い、ついでにお昼も食べて来ようかな、と自分の普段使いの財布も持ち。
スポーツ用品店の前にたどり着いたところで...
「鵲か？」
「...はい？」
いたのだ。
...そう、いたのだ。
いやいるのはいいんだ。そりゃ彼もバレーボールやってるし。
いやいいのか？もっと良いもの売ってる場所とか...
それより、何故彼は俺を呼び止めた？というか俺の名前覚えてたのか？
もう頭の中がごちゃごちゃだ。パニックだ。
ファンってわけじゃない。でも彼はなんだか緊張させる何かがあるのだ。
それよりも何か言わなくては。何かって何を？
わからない。わからないがとりあえず...
「お久しぶりです...？」
「あぁ。」
「「.........。」」
待ってくれ。
誰か助けてくれ。
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千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます♪続きがとても気になります^o^ (2021年12月23日 10時) (
レス) @page37 id: 23dec5609f (このIDを非表示/違反報告)
鷲丸(プロフ) - あ、作者のサブ垢です...名前違ってて申し訳ない！ (2021年6月6日 12時) (レス) id: c4ed46a79a (このIDを非表示/違反報告)
鷲丸(プロフ) - ta_63_Dさん» な、何回も読み直しを！！？なんてこった、頑張って更新しなきゃ...！！コメントありがとうございます！！ (2021年6月6日 12時) (レス) id: c4ed46a79a (このIDを非表示/違反報告)
ta_63_D(プロフ) - 何回も読み直ししてます…とても面白くて好きです…！更新楽しみにしております…！ (2021年6月6日 11時) (レス) id: 4a4d4e10b4 (このIDを非表示/違反報告)
蛙傘(プロフ) - きりんさん» ぐへぇ！とてもお待たせしてしまっている...！！！！すみません...！！今年は何かと忙しいもので......あまりにも更新ダメダメでしたら見限っておいてください...！ (2021年6月1日 19時) (レス) id: 069c16c765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛙傘 x他1人 | 作成日時：2020年6月1日 23時
