[HQ]守護者

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伊達工生「ナイスブロック！！！」

伊達工生「青根もう一本！！」

相手は大盛り上がり、連続決まるブロック。

精神的にキツいものもあるが...

(大丈夫、まだ相手は見ていない。)

影山くんが全く焦っていないのを見て相手のコーチとかはびっくりだろうな。

まぁ影山くんは試合中割と冷静な判断ができる子だけど。

...いや、結構熱くなりやすかったかな......。

烏飼「鵲。」

「えっ？あっ、ハイ！」

烏飼「お前の特技は。」

「え、レシーブ...、」

烏飼「リベロだからそれはわかるわ！その中でも！？」

「ひぇ、あっブロックされたボール拾うのは得意です...？」

烏飼「......なるほど。」

「えーと...？」

中学時代、最も練習して、最も得意になった。

何故なら、あの頃の先輩は滅多にブロックには捕まらない...

が、捕まった場合凄い速さで落ちてくるのだ。

他と比べてコンマ数秒、いやもっとかも知れないけど、猶予が他より少ない。

...から、結構拾えるボールも拾えなくなったら困るので練習は怠らなかった。

でも、だからといって。

(西谷を差し置いて俺が出る幕は無いのでは？)

俺の特技は、西谷の特技の一つに過ぎないと思うのだが。

“次は拾います！”って大声で言う程だ。

なんの目的があってコーチは俺を呼んだんだろうか。

別に、西谷は一試合中に下げなくちゃいけない程体力がないわけでもないのに。

縁下「なぁ、表情硬くなってるよ。」

「ん、え、あぁ、何が？」

縁下「お前が。...大丈夫か？」

「んー、大丈夫。むしろ固かった？俺。」

縁下「いや...大丈夫なら、いいんだけど。」

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